2020年12月18日 第628号
体調不良を改善するため休日、そこそこの運動をする羽目になった記者。近所をウォーキング!確かにそれでも良いけれど、やるならば海を見ながらサイクリング!な~んて楽しいかもと頭に浮かんだ場所が『木更津』でした。そんな理由で今回は、古くからの港町『木更津』へ出掛けてきました!
【旅情を感じる『木更津』でサイクリング!】
津を辞書で調べると、「船が停泊する所。また、渡船場。ふなつき場。港」となっています。実際に江戸期、木更津は港町として大いに発展しました。江戸と房総間は、陸上輸送より舟運が便利だったのですね。
では『木更津』と言うと、あなたはどのような印象を受けますか?アウトレットパーク、東京湾アクアライン、ドラマの舞台?など色々あるでしょうが、記者は同じ千葉県内でも、ちょっと地方に来たな、と旅情を感じますね。内房まで行かずとも海に触れ合えるし、とにもかくにも今回サイクリングするには『木更津』がベストだったのです!
【今回の相棒は、イタリア製のクロスバイク!】
いやはや時代は車社会。館山行きの房総特急「さざなみ」号が休日だけしか走らず、しかも5両編成とは寂しい限り。僅か2両の自由席は、ほぼ満席。体調不良が続いていた記者は、千葉駅構内で朝ご飯にサンドイッチと、お昼用に万葉軒で小さ目の駅弁を購入し、特急に乗り込みました。千葉駅から約30分。過去の取材で何度か降りたことはありますが、久しぶりの木更津駅。今回は、駅西口を出て、ロータリーの向かいにあるビルの1Fに観光案内所でレンタサイクル。心配性な記者は、前日に予約の電話を入れました。旭市の取材の折、電動自転車の味をしめたので、やっぱり電動式を予約。そして案内所にて対面した本日の相棒は、何と外車!イタリアの老舗メーカー製クロスバイクで、ヘルメットとグローブもついてきます。かつてない本格的な自転車にまたがり、もう恥ずかしがってはいられません!観光所を出発して、暫く変速ギアの切り替えに悩みましたが、手探りでどうにか解決。電動アシストで軽く20㎞は出てしまうので、いつしかすっかりレーサー気取りです(笑)。
【木更津総鎮守「八剱八幡神社」】
まずは観光所からすぐ近くの木更津総鎮守「八剱八幡神社」へ。この度の取材の無事を祈願しました。かの源頼朝も社殿を寄進した歴史ある神社で、特に目を引くのが1・5tある現役では関東一の神輿!創建は江戸末期で、現在まで6回修復されているそうです。この日は、暖かな陽気で七五三を祝う親子連れが目立ちました。
【あの名曲の舞台「證誠寺」!】
「分福茶釜」「八百八狸物語」と並んで「日本三大狸伝説」の1つに数えられる「證誠寺の狸囃子伝説」を元に作られた童謡「証城寺の狸囃子」は誰もが知ると思いますが、モデルとなったお寺が木更津駅近くにあることは意外に知られていないと思います。
なので木更津は狸だらけ!街の至る所に狸がいるのです。木更津駅の発車メロディーも「証城寺の狸囃子」!だけど境内を訪れてみると、由緒あるのに少し寂しいのが残念。
【日本一大きい歩道橋「中の島大橋」!】
さて、いよいよ海へ!證城寺から西へ5分も経たずに海岸へ行けますよ。記者が訪れたのは、日本一大きい歩道橋「中の島大橋」。橋は恋人の聖地とされていて、東京湾を見渡せる壮大な景色を前にふたりの愛は深まるばかり!?
橋を渡ると海に浮かぶ中之島公園へ行けますが、実は記者、ちょっとした吊り橋も苦手な高所恐怖症!橋はアーチ型になっていて、27m以上の最高地点から景色を見る余裕はありません!なんと、自転車でそそくさ渡っちゃいました…。フェンスに捕まり、どうにか絶景を撮影した時は、富士山も奇麗に見えましたよ。
【あの絶景海岸は?】
首都圏にて日帰りで見られる絶景スポットとして有名なのが江川海岸。夕暮れ時、海中に浮かぶ電柱、そして工場のネオンが見渡せる幻想的な風景をぜひ見たかったのですが、なんと電柱は昨年撤去されてしまったのです!でもご安心を!隣の久津間海岸には電柱がある風景が残っています。周辺は潮干狩りで有名な場所。オフシーズンは静まり返り、航空機が羽田空港へ着陸する音だけが辺りに響き渡っていました。
【日本最大級の干潟に立つ!】
木更津市小櫃川河口には日本最大級の盤州(ばんず)干潟があります。案内板がある入口から芦原の一本道を、道中かなり心配になりますが迷わず進んでください。数分で広大な干潟に到着します。
湿った足元は、ビックリ蟹の天国!沖に歩くにつれて体の重みで足元が沈んでいくので、あまり遠くまでは行かない方が良いですよ。目の前に広
がる干潟は広大!遠目に巨大タンカーやアクアライン、工業地帯が見渡せますが、ひと昔前の東京湾は何処も干潟ばかりで大勢の漁師が活躍していたんでしょうね。千葉にもまだまだ自然豊かな海岸があるって最高です!
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