ライオンズの森(松戸市・柿ノ木台公園)
2021年5月28日号 第638号
柿ノ木台公園は、体育館有する平地と、遊具のある森からなる比較的大きな公園で、森は通称『ライオンズの森』として親しまれています。下総台地の小高い丘のてっぺんに建つ石碑は、昭和51年4月、公園開設と同時に設置されています。石碑のすぐ後方には柿ノ木台小学校が、眼下には、千葉県西部防災センター(平成10年開設)、柿ノ木台公園体育館(同11年開館)、松戸警察署(同12年新築移転)があり、公共施設に囲まれた緑溢れる公園です。
新緑のライオンズの森を散策してみると、まずその急峻な地形に驚きます。健脚でもしっかり踏ん張って登らないと、てっぺんの石碑に辿りつけません!公園には、開設時から木製アスレチック遊具が設置され、当時には珍しいロープウェイ(現在はない)が大人気だったようです。傾斜地に点在する遊具は、今も子供達に人気です。また桜の季節にはお花見に訪れる方も多く、隠れた名所ともいえるでしょう。さらに園内に、『柿ノ木台遺跡』の標識柱を発見。縄文時代後期の貝塚で、貝殻の他に縄文土器、石皿、貝刃や鹿角製品も出土しています。
車での通り抜けが不可能な場所にあるこの公園は、とても静か。一雨ごとに緑が深く、日差しが厳しくなるこの季節、森の木陰でひと休み。もうすぐ、蝉の賑やかな合唱が聞こえてきそうです。(あお)
◎所在地/柿ノ木台公園 松戸市二十世紀が丘柿の木町99
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