一里塚の碑(流山市向小金)
2021年8月6日号 第643号
松戸市根木内の交差点から柏市柏3丁目に至る国道6号線と並行して北上する県道261号松戸柏線は江戸と水戸との往還旧水戸街道です。水戸街道は29里31町(116キロ・2泊3日)。261号線松戸市側から流山市に入って200m程、街道に面する向小金2丁目の地に元禄の頃から向小金の鎮守香取神社があります。正面鳥居左手には立派な一里塚碑/昭和62年秋が建っています。碑文によりますと、むかし街道には一里毎に土を盛塚となして榎の木を植え生やし旅人たちの目じるしとも暑い日射しには憩いの日陰を俄かの雨には頼みの木立をそれは酷しくも美しい自然と人間とのかかわりでもありました…忘れ去ることの忘却を想いこの碑を建てました。碑の最後に一茶の句「下陰をさがしてよぶや親の馬」一茶が小金原を通過した時に詠んだ句です。また一里塚跡は市内八ヶ崎の国道6号線沿い日本橋から約24キロ地点の緑地にもあります。平成11年3月/松戸市教育委員会による一里塚跡標識には、旅人の里程や人馬賃銭の目安にしたともいわれる。と説明。香取神社境内には社殿等改築並びに境内整備記念之碑/昭和44年4月6日が建っており、明治維新100年を記念して諸工事が行われたその詳細が記され碑の最後に、神思ニ報ユルコトヲ誓イ且つ祈ッテ記念トシマス。と結ばれています。静寂な境内には正面金剛等石塔群成田山講中。稲荷大神、雷大神、杉大神、天神様、疱瘡神、番神様が祀られており、旅人の疲れを癒した事でしょう。
(ゴジラ)
◎所在地/流山市向小金二丁目199番1
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