金ケ作八坂神社 小金牧の御陣屋で使われた太鼓を奉安(松戸市金ヶ作)
2022年10月21日号 第672号
金ケ作には2つの八坂神社があります。金ケ作164番地にある佐野八坂神社と、金ケ作32番地の2つで、今回ご紹介するのは、後者の金ケ作門前八坂神社とも言われる神社です。祭神、素戔嗚命(すさのおのみこと)を祭神としており、江戸末期の安政元年(1854)、村人が氏神様として牛頭天王を祀り、五穀豊穣、悪疫退散を祈願したことが由来です。
その門前八坂神社で、今から30年以上前、蔵から歴史的な太鼓が発見されました。
かつて千葉県北西部のこの地域一帯は、小金牧と言われ、江戸幕府が軍馬を育成する放牧場でもあり、将軍が御鹿狩(おししがり)をするお狩場でもありました。この地にあったその幕府ゆかりの御陣屋で使われた太鼓が、神社内で発見されたことは画期的なものでした。
まさに将軍が陣を張った御陣屋の、歴史と伝統のある太鼓が日の目をみたことがきっかけに、歴史を守り伝えながら青少年を育成していくことを基本理念として、「御陣屋太鼓を守る会」が結成され、地元の盆踊り、松戸市和太鼓連盟の公演、花と緑のフェスティバルなど多くのイベントで演奏をして地域社会の活性化に貢献しています。
門前八坂神社は、新京成電鉄八柱駅・武蔵野線新八柱駅から徒歩4分のところにあります。境内には門前町会の集会所があり、地域の様々なコミュニケーションの場にもなっています。(タケ)
※所在地/松戸市金ヶ作32番
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