2022年11月18日 第674号
今年の夏は異常な暑さでしたよね?いや、そう感じたのは記者が老いたからでしょうか?夏の取材で辿り着けなかった「大洗磯前神社」。どうにも悔いが残り、ようやく涼しくなってきた10月中旬、再度「ときわ路パス」を利用しての『御朱印集め日帰り旅行』を計画。秋晴れの日曜、いざ茨城県内の気になる神社と合わせて参詣してきました。
【周遊バスで大洗磯前神社へ】
茨城県の取手駅改札外でJR東日本のお得な切符『ときわ路パス』を購入し、水戸駅を経由して鹿島臨海鉄道「大洗」駅へ、約2ヶ月振りの訪問です。予定通り午前8時半前に到着しました。前回、大洗を訪れた時は真夏の午後3時。記者は駅から徒歩で大洗磯前神社へ向かうも灼熱地獄に耐え切れず参拝を断念します。取材スケジュールを完遂することがポリシーな記者にあの出来事はショックでした。
この度は、そのリベンジを果たす旅とも言えます(笑)。あの日、大洗駅構内の売店スタッフさんから1時間1本程度で神社にアクセスする路線バスがあると聞き、その後調べると運賃100円で利用できる周遊バスが確かにあります。大洗駅前から乗車し「大洗磯前神社下」で降りれば神社は目の前って、凄く便利じゃないですか!当然今回は、バスを利用します。発車してあっという間に前回記者が折り返した地点を通過するって、もう笑うしかないですよね?
アクアワールド茨城県大洗水族館に近づくと車窓から見える太平洋の景色に大興奮!「海は広いなあ~」と感動に浸っていると大洗磯前神社下に到着する車内アナウンスが流れました。大洗駅から約15分で念願の目的地に到着です。
【神磯の鳥居が素晴らしい!「大洗磯前神社」】
バス停からすぐ近くの場所で、観光パンフ等でよく目にする磯に建つ鳥居が見られます。いざ目の当たりにするとその絶景に感動し、声も出ません!納得いくまで写真を撮りまくった後、バス停に戻り道路を横断して、境内に向かう急階段を登り切った地点で振り返ると……、高台からの太平洋の眺めがまたまた絶景!まさに絵になる神社!御朱印もいただき無事に参詣を済ませて、夏の失態を清算し、満足した記者ですが、旅はこれからです!さて、大洗駅に戻りたいのですが、バスは数分前に行ってしまったようで次に来るのは1時間後。最近、体重増加気味の記者……。ということで、徒歩移動を選択!駅までは一本道。海に近い土地柄だけあって途中、シラスやアンコウといった海の幸が食べられるお店が目立ちます。小高い場所では筑波山が大きく見えたり、歩きは歩きでいろいろ発見があるんだと楽しく思いつつも神社から駅まではやはり遠い!記者の鈍足で40分程掛かりました。夏にあのまま歩いていたら、熱中症間違いなしでしたね。
【友部駅で水戸線に乗り換え】
大洗から水戸へ戻り、常磐線で友部駅へ。水戸線に乗り換えて、次の目的地『笠間稲荷神社』の最寄り駅「笠間」に向かうのですが、とにかく列車の接続が悪い!
友部駅では30分以上の待ち時間があるのに駅構内は自販機があるのみ。でも、ご安心ください!ここで改札を何度も行き来できる乗り放題切符の効力が発揮されます。改札外に売店を発見!小腹が空いていたので一安心です♪そして水戸線に乗り、友部駅から笠間駅は、たった2駅先。あっという間に到着しました。
【日本三大稲荷!「笠間稲荷神社」】
笠間駅舎は神社を模しているんですね。その日は菊まつりが開催中で、駅前にも色とりどりの菊の花が飾られていましたが意外に閑散としています。その様子を見て「そんなに混んではいないのかな?」と思った記者ですが、この後、恐ろしい光景を目の当たりに……。
駅前から「笠間稲荷神社」へは2㎞程。ひたすら真っすぐ突き進み、古い家屋が目立つ町並みに入れば神社までは後僅かの距離。ですが、右折して参道に足を踏み入れた瞬間、記者はたじろぎます!なんと参道は、どこもかしこも人だらけ!
菊まつりに七五三も重なって境内もやっぱり人混みで、拝礼するにも長蛇の列。御朱印をいただき参道の店舗は立ち寄らず、そそくさ駅に戻ろうと思いましたが、笠間稲荷神社の鳥居前には酒蔵があるのです!自宅で飲む日本酒はもちろん甘酒も購入。飲む点滴で少しリラックスした後は酒蔵を見学し、隣の店舗でランチの為にといなり寿司を3つ(五目いなり2つと高菜いなり1つ)買いました(500円/税込)。
笠間駅に戻ると次の列車が来るまで30分待ち。それならばと待合室でいなり寿司を食べてみると、五目いなりの酢飯の酸味が強烈で実に記者好みでした♪
【下館駅で我慢!】
次に向かうのは下妻市「大宝八幡宮」。下館駅で関東鉄道常総線に乗り換えますが、どうしても30分程の待ち時間が……。そこで、駅近くにある羽黒神社に御朱印をいただきに行こうと悩んだのですが、仮に乗り遅れると、さらに30分以上列車はありません。最近、体力面に自信がない点と欲張りで失敗しているので、ここはおとなしく列車内での待機を選択。座席に腰掛けウトウトしてきた頃、ようやくディーゼル列車は轟音を立て走り出しました。下館駅から約20分、映画の舞台で有名になった騰波ノ江駅の次、大宝駅で下車します。
【関東最古の八幡様「大宝八幡宮」】
大宝駅は小さな駅舎こそありますが駅前は何もない無人駅。しかし関東で最も古いと言われる八幡様「大宝八幡宮」の最寄り駅なのです。駅から境内までは徒歩で1分程。アクセス抜群ですが、列車の運行は1時間に2本程度で何ともローカル。
また、この日訪れた神社では最も参拝客が少なく、神秘的な空間を独り占めしているようでニンマリ。御朱印をいただき時刻表を確認すると、やはり列車とのタイミングが合いません。次の到着時刻まではかなり時間を持て余します。そこで境内の甘味処に立ち寄ってみました。広い店内は記者だけで物静か♪メニューを手にすると当然団子やあんみつ等に目を奪われますが、記者は見逃しません!レジ側の冷蔵庫内に見えるのはビールと日本酒!まずはビールを注文します。でも、せっかくなので甘いものも食べたい。「ひとりで団子10個は多いのでは?」と頭を悩ませていると定員さんが「裏メニューの5個はどうですか?」と勧めてくれたので合わせて注文!団子はモチモチでアンコも上品な甘さ♪贅沢な休憩を堪能し、列車到着時刻の10分前にお店を出ました。
改めて駅ホームから周りの風景を眺めると、青々とした空、稲穂は黄金色に輝き、無数のトンボが飛び交う田園風景に心が和みます。再び1両編成のディーゼルカーに乗って下妻駅を過ぎると、車窓から見える筑波山の美しい姿にずっと釘付でした。 (パイン)
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