圓能寺(松戸市千駄堀)
2023年10月20日号 第696号
千駄堀は湧水で有名で「21世紀の森と広場」など水の都とされ低地が多いのですが、近年開設した「松戸市総合医療センター」は丘陵地の高台にあります。この一帯は開発が進み、新しい街として発展しています。
圓能寺はこの丘陵地にあり、近くの道路橋の下には「JR武蔵野線」が走っているほどの高台です。このため圓能寺を訪ねるには必ず坂道を上ることになります。しかし高台は緑が多いうえ、風もさわやかで見晴らしも良く、散策するには最適です。文献によると圓能寺は室町時代応永2年(1395)に開山したと伝えられており、600年を超える悠久の歴史がある真言宗豊山派の名刹です。門前にはのぼり旗が立てられており風になびき、涼風を感じさせてくれます。圓能寺は正徳2年(1712)阿弥陀如来を本尊に建立された本堂を始め嵯峨天皇、橘逸勢とともに日本3筆の一人と称され真言宗の開祖である弘法大師を祀った立派な弘法大師像もあります。虚空蔵堂(こくぞうどう)、四国八十八箇所霊場巡拝記念碑に加え、福徳円満、子孫繁栄、財宝長寿を授かる「福」の神とされる「福禄寿」も祀られており松戸七福神のお寺として正月には参拝客で賑わいます。
秋たけなわ、散策するには最適の季節。猛暑で外出を控え運動不足の体に元気を与えるために散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。 (お富さん)
◎所在地/松戸市千駄堀735
◎所在地/松戸市千駄堀735
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