東武鉄道日光線開通記念碑(埼玉県幸手市)
2025年1月10号 第725号
東武鉄道は日本で屈指の大手私鉄会社。営業キロ数は関東最長、全国では第2位。1899年(明治30年)、最初の路線として北千住~久喜間が開通しますが、その後、経営は不振。打開策として「鉄道王」根津喜一郎を社長に迎えると経営は安定し、会社はどんどん大きくなりました。
今回は東武日光線の幸手駅前にある「東武鉄道日光線開通記念碑」を紹介します。日光線は東武動物公園駅から幸手を経て、国際観光地日光へと通じる路線。東武特急が走るだけでなく、JR線の特急も栗橋駅から日光線に乗り入れます。開通は1929年(昭和4年)で、幸手駅も開業。驚くことに当初から全線複線電化でした。戦後は豪華なデラックスロマンスカーを走らせ、今ではスペーシアXで話題ですね。碑には根津社長の名前も刻まれています。実は、次期社長の名前も同姓同名(長男の藤太郎)とややこしい。日光線が開通した時点で長男は社長になっていないので、初代の名前でしょう。
実は記者、オフィス用具の会社に勤務していたとき、工場研修のため幸手駅を利用していました。ローカルな地上駅だったのに、今や真新しい橋上駅に様変わりしてビックリ!2019年にリニューアルしたんですね。駅東口は旧日光街道に通じ、宿場町の名残が見られます。ですが、バイパスが開通しているせいか寂れた感じ。駅西口は、ロータリーを新設しましたが、商業施設はありません。 (パイン)
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