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石碑めぐり 267

佐倉城天守跡碑(佐倉市)

2025年5月9号 第733号

 今回紹介するのは『佐倉城天守跡碑』。佐倉の街の歴史は古く、1590年の小田原征伐で後北条氏が滅んだ後は、徳川家康がこの地を治めます。佐倉は江戸を守る要衝とされたため歴代藩主は、家康の5男松平吉信、6男松平忠輝、小笠原吉次といった一門や譜代大名が任命されました。1610年には、先日一面の古河の街歩きで紹介した江戸時代前期の幕府に多大なる貢献を残した土井利勝が藩主に就任。近世城郭としての佐倉城を築いて城下町を整えます。以後、藩庁が置かれた佐倉城は、藩主9家20人の内、幕府要職である老中経験者が9人いたため「老中の城」と呼ばれたそうです。実は記者、幾度も側を通る機会はあったのですが、佐倉城址を訪れたのは初めて。城の跡地は公園として整備され、広々とした無料駐車場があり、マイカーで訪れるにも便利。駐車場からは徒歩で三の門跡、堀田正睦像、正岡子規の句碑を経て、佐倉城の本丸跡へ向かいます。その本丸跡、壮大な御殿が建っていたのですが、現在は整地された広場になり、当時の面影は残っていません。そして利勝が建てた天守もなく、石碑が建つのみ。ちなみに佐倉城の天守は、古河城と同じく三重櫓。櫓としては最も格式が高く、当時は多くの城で天守の代用として建てられたそうです。周囲に高い建物がなかった時代、櫓からの眺めはきっと素晴らしかったことでしょうね。(パイン)

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