築土神社(東京都千代田区)
2025年6月20日号 第736号
ビルが建ち並ぶ都会の中で、突然神社が現れるって、驚きません?『築土(つくど)神社』もそんな1社で、平将門を祀っている神社として有名です。東国の独立を宣言し、新皇を称して乱を起こし、940年に朝廷軍に討たれた将門。朝敵か東国の英雄か、時代や地域によって歴史的評価が変わる人物です。そして、何と言っても日本三大怨霊の1人!死後、京都にさらされた首が、大手町まで飛んできたという伝説は、あまりにも有名ですよね。AIが活躍する現在でも祟りを恐れて首塚を大切にしているのですから、平安時代に生きる人々はさぞかし恐ろしかったことでしょう。そんな将門の首を祀り、塚を築いたことが築土神社の始まりのようです。室町時代に千代田区九段坂上へ、江戸時代に新宿区築土八幡町へと移転し、明治時代には将門が朝敵であったため政府により、天津彦火邇々杵尊を主祭神とし「築土神社」へ改称。1945年の東京大空襲で全焼し1954年、現在の地に移転したそうです。
鳥居を潜りビルを抜けると、近代的な社殿にたどり着きます。御朱印は社殿の右手、ビル内の社務所でいただけますが、記者が訪れたときは人気なし。インターホンを2度押して暫く待つと、スタッフさんが現れて、無事に書置きの御朱印をいただけました。このあとは、首塚に寄って同じく将門を祀る神田明神へ。徒歩移動でも程よい運動になる距離でしたよ。(パイン)


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