本勝寺(松戸市河原塚)
2026年1月30日号 第750号

本勝寺は、鎌倉時代末期に建立されたと伝えられています。
境内に入ってすぐ左手に並ぶ四つの石碑のうち、一番手前のものには山号とともに「高野山本勝寺」と彫られています。この山号は「こうやさん」ではなく「こうのさん」と読み、同寺の開山に日蓮聖人の弟子・日高(にちこう)上人が関わっていたことを示しています。当時、日高上人を招いた豪族・矢野氏の「野」を加え、「高野山」という山号となったと伝えられています。
正面に見える本堂は平成二十一年に完成したものです。それ以前の本堂は昭和四十四年に建てられたもので、さらにその前の本堂が火災で消失したため新築されました。この火災で古い過去帳が失われ、現在残るのは一冊のみとなっています。
なお、この新築の際、茅葺き屋根の旧本堂を解体したところ、天井から九十センチ四方ほどの龍の絵が描かれた板が発見されました。ほかにも天女が描かれた板絵が見つかっています。
本尊の釈迦如来像をはじめ、曼荼羅、多宝如来像はいずれも江戸時代の作と考えられ、当時の本勝寺が相当規模を有していた寺院であったことがうかがえます。 (かつ)
※参考図書/「松戸の寺 松戸の町名の由来 松戸の昔ばなし」「わが街河原塚いまと昔の物語」
◎所在地/松戸市河原塚289

















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