「草加せんべい発祥の地」碑(埼玉県草加市)
2021年8月20日号 第644号
「草加と言えば?」と問えば、みなさん恐らく90%以上の確率で「せんべい」と答えると思います。日本全国で作られるせんべいの中でも「草加せんべい」と聞くだけで、別格なイメージがあるのはなぜでしょう?
そこで調べると気になる石碑を発見!今回紹介するのは『草加せんべい発祥の地』碑です。場所は東武線草加駅から北上して旧日光街道沿いにある「おせん公園」内。小さな公園内にこれでもかとばかりの巨大な石碑は、やはりせんべいの形なのでしょうか??公園名にもなっている「おせんさん」という女性が草加せんべいを広めたという説は有名ですが実は俗説で、もともと草加が米どころで江戸時代に宿場が発展すると保存食だった生地に塩を練りこんだ塩せんべいが売られ始めて、幕末には醤油の普及により醤油せんべいが広まったそうです。そして大正時代、埼玉の名産品としてせんべいが天皇に献上され「皇室が召した美味しい草加のせんべい=草加せんべい」として一躍有名になりました。
戦後、その知名度は全国区となりますが、草加以外で作られるせんべいも草加せんべいを名乗りオリジナルの価値が下がります。そこで今では本場の本物として「草加せんべいブランド推進協議会」が設立されてその伝統の味を守っているのです。公園近辺には沢山のせんべい屋さんがあるので、散歩がてら好みの草加せんべいを見つけてみるのはいかがでしょうか?
(パイン)
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