新橋碑(松戸市新作)
2020年10月9日号 第623号
新作一丁目町会掲示板下の消火器前にポツンと建つ「新橋碑」自然石で作られたこの小さな碑の裏面には明治41年4月(1908)と刻まれています。長津川に架かっていた新橋の碑はあまりにも川とは無縁と思われる場所に建っているので、この石碑を探すのに大変苦労しました。なかなか見つからないので中和倉郵便局にヘルプを。局では懇切丁寧に略図を記して教えて頂き、ようやく見つける事が出来ました(感謝)。長津川は現在ほとんど暗渠となっています。暗渠とは蓋をされた川の事。今は道路となっていますが、かつてはここに川が流れていたという場所。長津川は金ケ作や千駄堀湧水、雨水を集め、国道6号線を潜り抜け、千駄堀から来る前田川と合流して新坂川に注いでいます。
月刊雑誌「東京人」10月号では暗渠散歩特集が掲載されています。暗渠散策ブーム到来か?と言う事で長津川暗渠自転車散策に挑戦しました。まずは地図でルート確認、暗渠次のサインを見逃さないよう散策します。①下に水が流れている為車が通れないように車止めが置かれている②道幅が不自然に広い歩道③暗渠になっても未だ残る橋跡④普通の道とは違う違和感、等々。かつては大雨の度に流域の人々に大きな被害を及ぼしていた長津川。近隣の神社境内の碑(昭和7年/1932)には、大雨時増水に大変な苦難。4年の歳月を経て道路改修工事を行い「宿望を達せリ」との記録が残されています。現在は平和な長津川。川の痕跡を探し辿る小さな歴史再発見散策でした。 (ゴジラ)
◎所在地/新作1丁目385辺り
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