「弁財天ご神体記念石碑」廣徳寺(松戸市中金杉)
2021年3月26日号 第634号
流鉄流山線「小金城址」駅から徒歩数分の閑静な場所に金龍山廣徳寺があります。小金城主高城胤廣が寛正13年(1462年)に松戸市根木内に創建、天正16年(1588年)大谷口に城を拡大して移った際にお寺も現在地に移転されました。小金城主・高城氏歴代の墓所が祀られています。
尚移転のおり弁天様も移し、文化10年(1813年)に立てなおした。と案内版に記されています。弁天様は学問、財福、健康、弁舌の神様としてご利益があります。広徳寺には、雲の上に頭がある巨人「だいだらぼっち」と呼ばれる大男の言い伝えがあります。昔々、干ばつで村人が苦しみ雨ごいをすると大男が現れ飯を求め、村人たちが米をかき集め、応じたところ、三俵分の握り飯をあっという間に食べて立ち去りました。そのおり、「だいだらぼっち」が付けた足跡に水が沸き上がり、干上がっていた田んぼを水で満たし田植えをし、秋には豊作になりました。村人たちは豊作は「だいだらぼっち」のお陰と感謝し、広徳寺の足跡のところに祠を建ててお供えをしたそうです。それが広徳寺にある池と伝えられています。さらに小金城を治めた高城氏ゆかりの弁財天もあり弁天さまの銅像の隣に石碑が建立されています。広い境内には多くの石碑の他、紅葉や香椿(中国産)の大樹や季節を彩る多くの樹木もあり、小金の故事来歴を伝えるにふさわしい歴史ある名刹です。 (お富さん)
※所在地/松戸市中金杉4-4
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