聖徳太子碑(柏市中新宿)
2022年1月28日号 第654号
千葉県道261号松戸柏線沿い柏市中新宿1丁目1地点、民家植栽の中に小ぶりな聖徳太子碑が建っています。側面には中新宿村、文化13年(1816)丙子(ひのえね)と刻まれています。お隣はドラックストアウエルシア流山向小金店。地図で確認しますとこのエリア、まるで陣取り合戦が行われたかの様な松戸、流山、柏の3市境界が複雑な区割りになっています。さて聖徳太子(565ー622)と言えば最も多くお札に登場した人物として知られていますが、昨年は太子がお亡くなりになられて1400年と言う節目になった年でした。倭国と呼ばれていた頃の日本、用明天皇の子厩戸皇子(うまやどのみこ)として生まれすぐに言葉を発し成人すると一度に10人の訴えを聞き分けたと言う。20歳代に摂政に就任し、仏教を深く学び、次々に政治改革を進め新しい国造りの基礎を築いた。日本最初の成文法17条憲法の発布第1条には「和をもって貴しとなしさかふること無きを宗とせよ」すべての人がお互いに穏やかに仲良く和合する和の精神を定めました。
又冠位12階の制定。臣下を12の位に秩序づけた。当時の官史が家柄によって身分が固定され世襲的特権がはびこり、それでは個人の能力が正当に評価できない。聖徳太子の崇高な人格や和精神は人々の心を捉え、太子の逝去以後その思いは太子信仰となって広がって行く。建立法隆寺は世界最古の木造建築として有名です。そして太子は僧侶ではないものの天台宗高僧の一人として位置付けられています。(ゴジラ)
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