2022年2月11日 第655号
今月から、松戸市のごみの収集体制が一部変更になりました。長年の慣れでやっていたごみ出しも、しばらくは確認が必要になりそうです。改めて、今回の変更点、出し方に気をつけたい、いくつかのごみについて見てみましょう。
【不燃ごみ】
まず、「燃やせるごみ」の名称が「可燃ごみ」に変わり、新たに「不燃ごみ」の区分ができました。「可燃ごみ」については、名称の変更のみでこれまでと内容は変わりません。一方、少々混乱するのが、新設「不燃ごみ」。長らく「基準日」としてごみ収集スケジュールをけん引してきた「資源ごみ」は、「基準日」の代表の座を「不燃ごみ」に譲ることになりました。
「資源ごみ」は、紙類、布類、ビン・缶類(飲食用)のみに縮小され、それら以外の金属製品や小型家電製品、自転車などは「不燃ごみ」の区分になります。「不燃ごみ」には、月一回の収集だった「陶磁器・ガラスなどのごみ」と粗大ごみからの七品目も加わり、様々なごみの収集日となっています。縮小した「資源ごみ」は「紙類・布類」と「ビン・缶類(飲食用)」がそれぞれ隔週の収集になったので注意が必要です。また、電動アシスト自転車は粗大ごみ扱いになったので気をつけましょう。
不燃ごみの収集日には一気に出せる品目が増えました。ごみによっては出し方に決まりがあるものもあります。衣装ケースは一回につき一個まで、ダンボールは送り状やガムテープなどをなるべく取り除き一枚でも十字に縛る、スプレー缶は使い切って穴をあけない、などです。ビン・缶類は、飲料・食品用のものは資源ごみ、化粧品や塗料など飲料・食品用以外のものは不燃ごみなので、分別して袋に入れて出します。割れ物、刃物なども紙に包むなどして安全に廃棄しましょう。
【ビン・缶類(飲食用)】
今回の変更で、いちばんかかわる頻度の高いものがビン・缶類だったのではないでしょうか。「資源ごみ」のビン・缶類は隔週の収集に変わりました。かさばるごみのため、保管場所も考えなくてはなりません。ここで利用したいのが軒下回収などの集団回収です。ビン・缶類(飲食用)のほかに、紙類、衣類、ペットボトルを回収しています。回収量に応じて、回収を実施している町会や団体に奨励金が交付されるので、積極的に活用しましょう。一部の地域で、ビン・缶類が回収の対象外のところもあるので、確認してみましょう。
【布類】
布類として出せるものは、「資源になる衣類・毛布・シーツ・カーテン」などです。「資源になる」とは、古着としてなど、そのまま再使用できるということです。靴下や帽子(プラスチックのつばはとる)、手袋なども衣類に含みます。主に海外で再使用されます。再使用できないものは可燃ごみとして処分しましょう。布類は素材に関わらず、可燃ごみになります(ストッキングはその他のプラスチックなどのごみ)。濡れてしまうと、かびが発生して再使用できなくなってしまうので、雨の日や雨の降りそうな日には出さないでください。ただし、わたやスポンジが入った毛布、シーツは「粗大ごみ」、30㎝未満に切れば「その他のプラスチックなどのごみ」になります。
【電池】
電池を廃棄するときにも少々注意が必要です。乾電池とちがい、紛らわしいのが「ボタン電池」と「コイン電池」。腕時計や薄型のリモコンなどに使われている銀色の丸い電池です。「コイン電池」は普通の乾電池と同様に「有害などのごみ」として出すことができますが、「ボタン電池」は出せません。形状での違いは、厚みのある小さいものが「ボタン電池」、平べったく大きいものが「コイン電池」です。正確には、電池の形式記号で分かります。SR、LR、PR が「ボタン電池」。BR、CRが「コイン電池」になります。どちらも、ショートする恐れがあるのでセロハンテープなどで絶縁してから廃棄しましょう。「ボタン電池」は、協力店舗の「ボタン電池回収缶」に持っていきましょう。協力店舗は、松戸市のホームページから「小型充電式電池、ボタン電池、コイン型リチウム電池について」で確認できます。
【回収ボックス】
市内公共施設に設置されている回収ボックス。こちらは、施設の開館時間内であれば、いつでも
不用品を出せるので便利です。「小型家電」の回収ボックスと「靴・バッグ・ベルト」の回収ボックスがあります。不燃ごみにもなる小型家電は、投入口に入れば、この回収ボックスに廃棄することもできます。携帯電話、PHS、ノートパソコンはこの回収ボックスのみの回収になります。「靴・バッグ・ベルト」の回収ボックスで回収したものは主に海外で再利用されます。再利用が難しそうなものは、材質ごとに「可燃ごみ」、「その他のプラスチックなどのごみ」に出しましょう。
【ごみの出し方に困ったら】
日々、生活していると、どこに当てはまるのか分からないごみがでてきます。そんな時には五十音順でごみの分別を調べられる松戸市ホームページの「ごみ分別早見表」や、スマホアプリ「さんあ~る」を活用しましょう。また、情報満載、全30ページの冊子「ごみ処理ガイド」を、市役所や支所、市民センターで配布している他、松戸市のホームページからダウンロードすることもできます。こちらは新聞の折り込みで配布済みなので、すでにお手元にある方も多いでしょう。電話での問い合わせには「松戸市家庭ごみ相談コールセンター」が開設されています。月曜日など、休み明けはつながりにくいことがありますが、問題解決は早そうです。
暮らしにつきもののごみ。それでも未来を思えば、ごみは減らしたいものです。ムダにごみを出さないように、出すときにはルールを守って快適な住環境を作りましょう。(たい子)
◎松戸市家庭ごみ相談コールセンター/TEL0120-264-057
一部IP電話(有料)/TEL050-5358-9687
◎受付/平日8時30分~17時
(日曜日、5/3~5/5、12/31~1/3はお休み)
※写真はすべて松戸市役所環境部提供
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