「蘇羽鷹神社」新築記念碑(松戸市二ツ木宮前)
2023年2月10号 第679号
国道6号線を柏方面に向かい二ツ木交差点を過ぎると左手道路沿いに二ツ木台向遺跡の高台の上にある朱塗りの社殿が目に入ってきます。蘇羽鷹神社です。祭神は「国之常立神」で神話に出てくる「イザナギ・イザナミ」などよりも先輩の神様です。境内にある「蘇羽鷹神社新築記念碑」は昭和43年(1968)竣工で半世紀以上経過しています。神社は中世の豪族「千葉氏」の加護で創建されました。三ヶ月(みこぜ)にあった「馬橋城」が廃城になり、その後、一族の「千葉頼胤」が鎌倉時代初期に築いた小金城にいたころに神社は再建され中世の豪族の守護神として祀られてきました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目された鎌倉幕府お墨付きの公式記録「吾妻鏡」に「千葉頼胤」は鎌倉幕府の御家人で千葉氏8代目の当主とされています。「蘇羽鷹神社」は故事来歴に彩られた神社です。綺麗に手入れも行き届き関係される方々の努力が神社の歴史を支えているのですね。境内にはほかにも石碑がたくさんあり、「月山坂東 湯殿山西国百番供養碑」や大きな石をくりぬいて建立された「松戸市二三ヶ丘土地区画整理記念碑」などあります。
JR「新松戸駅」「馬橋駅」の中間にあり徒歩で20分ほど要します。国道沿いで分かり易い場所ですが車が多いため訪問される際には安全に気を付けてください。 (お富さん)
◎所在地/松戸市二ツ木宮前1732
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