特集記事

おうちで美味しいコーヒータイム

2023年9月8日 第693号

今回のウキウキ体験取材は、「おうちで本格的な美味しいコーヒーを楽しもう」をテーマに、豆選びからチャレンジしてまいりました。さて、美味しいコーヒーを淹れることはできたのでしょうか!
ぜひ読者の皆様も参考にしてみてください。

フレッシュロースター珈琲問屋 つくば店

 お店で飲むコーヒーって、どうしてこんなに美味しいんだろう?何が違うんだろう?この美味しさを自宅で再現できないものだろうか?と、コーヒー愛好家の記者はいつも考えていました。そんなある日、茨城県のつくば市で、あるコーヒーショップに出会いました。通りの激しい国道沿いにあるにもかかわらず、車の出入りが頻繁で、反対車線を走行していた記者も、どうしても気になって、引き返すことにしました。看板には「珈琲問屋横浜JAPON」と書いてあります。

 カフェなのかな?と思いましたが、何やらカフェではなく、コーヒー専門店の様子。店内に入ってみると、コーヒー関連グッズの宝庫。コーヒー豆はどこにあるのだろうか?と探してみると、ありました!
 たくさんの種類のコーヒー豆!でも、こんなにあると何を選んで良いのか分からないな。そう思いながら…ならば今回はコーヒーをテーマに記事を書こう!と思いつき、さっそく取材を申し込みました。
 今回、取材にご協力いただいたのは、フレッシュロースター珈琲問屋つくば店様です。

陳列棚
珈琲豆コーナー

それでは「本格的な美味しいコーヒーの淹れ方」に
チャレンジします!

①【コーヒー豆選び】

テイストの説明

 まずは、豆選びからですが、こちらのお店には常時、世界中から100種類以上の銘柄を生豆のままストックしているそうです。モカやキリマンジャロのようなスタンダードな銘柄はもちろん、旬のもの、他ではちょっとお目にかかれない希少な豆まで幅広く取り揃えています。
 最初はどうやって注文してよいものかと迷いましたが、豆一つ一つに説明書きが書いてあり、それを参考にしてみることにしました。説明書きには「酸味・苦味・甘味・コク・香り」が5段階で表記されています。記者の場合は、苦味と酸味のバランスが良いものが好みなので、グァテマラを購入することに決めました。

②【焙煎度合の選び方】

コーヒー豆

 豆が決まったら次に焙煎度合(ロースト)の選択です。専門店でも焙煎度合を選ぶことは余りないと思います。記者も初めての体験でした。度合は、ライト→シナモン→ミディアム→ハイ→シティ→フルシティ→フレンチ→イタリアンまでの8段階から選びます。※下の表をご参照ください。
 色々考えた末に、記者は、焙煎度合によっての味の違いを比べてみたい!と思い付きました。そこで、同じ豆で、焙煎の方法を変えて注文してみることにしました。選んだのは、ミディアムとそれより3段階深煎りのフルシティです。
 お店の人に注文すると、袋から豆をすくい上げ、その場ですぐに焙煎してくれました。
 店内で買い物をしながら、20分程。焙煎仕立ての、とても良い香りがする2つの袋を手にしました。

③【道具の選び方】

 購入したコーヒー豆を自宅に帰ってさっそく淹れてみようと思いましたが、その前に、道具選びについて。コーヒーを淹れる道具は、エスプレッソメーカー、サイフォン、手でお湯を注ぐ場合でも、ペーパーフィルター、布フィルターなど。これらは豆の挽き方に応じて使い分けするのが一番良いと思います。
 今回は、ペーパーフィルターを使って、手で淹れてみます。お湯を注ぐ際の道具は、注ぎ口が細いポットを使用しました。
 豆を挽く道具は、今回は、電動ミルを使います。手動のミルでも挽き過ぎると粉っぽくなって落ちにくくなるのでご注意ください。

ハンドドリップとポット
電動ミル

④【お湯の注ぎ方】

注ぎ方

 ハンドドリップのコツは粉状になった豆にお湯を少量注ぎ、20~30秒程蒸らします。その後は、一定の量を保ちながらお湯が落ちきらないように注ぎ足していきます。

⑤【コーヒー出来上がり】

 今回は飲み比べですので、同時に淹れてみました。色の方を比べると、ミディアム(右)の方が色が薄いようです。
 味の方はというと、全く違います。ミディアム(右)の方は本来豆が持っている酸味と香りがしっかりと味わえます。一方、フルシティ(左)の方は元々持っている豆本来の風味は決して消えず、そこに香ばしさが加わり更に違った味になったと感じました。いずれにしても、両方おいしい!どちらも喫茶店でいただくコーヒーに負けない味と香りです!

ドリップ比較
できあがり比較
(左)フルシティ・(右)ミディアム

 しかし、こうなると他の豆も試したい、8段階の焙煎度合も全部試したい。挽き方も道具も使い分けたい。美味しいコーヒーを求める旅が再び始まってしまいました。コーヒーは豆だけでなく、焙煎度合や道具の組み合わせによって味も異なるということを知りました。いかに記者がコーヒー初心者だったかが、わかりました。なので、ここからはプロのアドバイスをいただくことにします。

【プロからのアドバイス】

 今回、監修を引き受けてくださったのが、フレッシュロースター珈琲問屋つくば店店長の宮本さんです。
 まず、豆選びに迷った場合は3つの選択肢があります。①お店のおススメを買う②味の好み(酸味や苦味のバランス)を店内ポップ(説明書き)を見ながら選ぶ③お店の人に相談する。初心者には豆選びは本当に難しいです。でも、自分の好きな味を探していくことも楽しいと思います。
 次に焙煎度合いです。はじめは難しいので、まずスタッフにどのような味がお好みか教えてください。例えば〇〇コーヒーの味が好き、インスタントコーヒーの味が好きなどでも構いません。その味に合わせて酸味や苦味のバランスをご説明いたします。また、豆の挽き方についても、使用される器具に応じた粒の大きさをサンプルでお渡しすることができます。
 器具に関しては、自動のコーヒーメーカーでも十分美味しく作れます。ただし、コーヒーを手で入れながら豆の変化を見るのも楽しいと思います。
 最後に、これだけは言いたい!コーヒーは挽きたてが一番ですので、豆のままでご購入いただき、使う分だけミルで挽くことをお勧めします。
 また、保存する場合の注意点としては、なるべく外気に触れないよう、袋ごと密封された状態で容器に入れて常温で保存してください。もし、多めに購入されて2週間以上保存される場合は、冷凍庫に入れて保管していただくことをお勧めします。

【飲み比べセット】

 今回取材にご協力いただいたフレッシュロースター珈琲問屋さまでは、記者が体験したような味を飲み比べできるお試しセットがオンラインでお求めになれます。今回の記事でご興味を待たれた方には大変お勧めです。 (編集室)

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