特集記事

富士山の絶景が楽しめる「大野山」登山にチャレンジ!

2023年10月20日 第696号

もはやウォーキングでは運動不足が解消できない記者……。
ならばと真夏にもかかわらず、久しぶりに山登りに挑戦!今回は、神奈川県足柄上郡山北町の大野山(約723m)を登ってきました。実は意外にも今年初の登山取材です!

【注意!ICカード乗車券!】

 国府津駅で降りたのは初めてかもしれません。ホームから雄大な相模湾が間近に見えて良い感じです。さて、ここでJR御殿場線に乗り換えて、大野山登山の最寄り駅「谷峨」へ。
 しかしここで問題が!御殿場線はJR東海エリアなのでJR東日本のお得な切符「休日パス」の適用外!では、どうすれば良いのかと言うと、降車駅で乗り越した分を精算すればOK。でも、谷峨駅は無人駅で精算機もナシ。なので車掌さんに現金で精算してもらいます。もちろんお釣りもくれますよ。ただしICカード乗車券(Suica・PASMO)を利用すると面倒なことに……。例えば松戸駅からSuicaで入場し、谷峨駅で降りる際、退場処理ができないのです。そんな場合は車掌さんから谷峨駅で降りた証明書をもらって有人駅で処理します。この精算業務で長い行列になり、どうにかならないものかと思いましたが、とにもかくにも谷峨駅を出て、久々の低登山開始です!

国府津駅でJR東海「御殿場線」へ乗り換え
無人の谷峨駅

【いざ、登山口へ!】

 谷峨駅周辺は、静岡県に近い山間地域。記者が訪れたのは9月の初めで、稲穂が実る田んぼ上には無数のトンボが飛び交い「田舎に来たな~」と実感!田んぼを抜けると苦手な吊り橋(しかも人数制限アリ!)を渡ります。しばらくは一般道を歩くので車には注意してくださいね。その後、つづら折りの道を登っていくと富士山が見えてきますよ!
 そして、谷峨駅から30分ほどで登山道口にたどり着きました。

吊り橋は苦手……
いよいよ大野山登山開始!

【最初こそは、なだらかだけど……】

 登山道に入ると雑草をかき分けて進まなければならない場所はあるものの、なだらかな登りが続き、富士山を見渡せることもあり「山登りは良いなあ……」と余裕だった記者。でも地獄は、その先に待ち構えていたのです!2度目の獣除けの金網柵を通過すると突如急勾配に!登るにつれて富士山は雲に隠れて見えなくなるし、木々が少なくなり夏の直射日光をもろに浴びてしまうのでとにかく暑い!頂上はまだかと木陰を見つけては休みながら前進し、持ってきた2.5リットルの水は早くも2リットル消費……。
 そして登山口から1時間半後、どうにか山頂に到着しました!山頂は思ったより風通しが良く、素晴らしい景色が堪能できますよ!

富士山が見えてきました!
この獣防止柵の先からがキツイ!
頂上に近づくにつれて木陰がなくなります!
山頂の絶景!

【下りこそ、注意!】

牛を発見!

 山頂で少し食事を取ってから山北駅方面へ下山します。すでに両足がガクガクで、ストックを出しました。まずは牧場の側を下るのですが、登山道とは思えないくらいに雑草が生い茂っているんです。足を踏み外さないようにゆっくり下っていた時、3頭の牛が雑草をほおばる姿を間近で目撃してビックリ!牛って巨体なのにそこそこの斜面でも平気で上り下りするんですね。

足元に注意!

 登山道は再び森の中へ入り、ひたすら下ります。実は、今回の下りに関しては誰ひとり会わず、ちょっと心配に(笑)。また、豪快に転んでしまって(泣)。土砂崩れ現場の迂回路を通っていたらそこも悪路!地盤が非常に柔らかで、両足を持っていかれましたがロープに助けられました。起き上がった際、「脇腹を痛めたかな?」と冷や汗をかくも時間がたつと痛みは治まり、ひと安心。この下り道、大人ひとりがどうにか通れるほどの狭い区間など、地味に危険なので注意してください。

一般道に出るまで結構しんどいのですが、その後、山北駅に辿り着くまでも距離があって、なかなか疲れます。東名高速道路を通過し、国道246号線に出れば山北駅はもうわずか!酒水の滝という名所案内を見掛けましたがヘトヘトで立ち寄らずに駅へ向かいました。

ちょっと危険な区間もアリ!
東名高速道路を通過

【電車の時刻に注意!】

 御殿場線はその昔、東海道本線だったんですよね。でも戦時中に開通した丹那トンネルにより支線に格下げとなりました。今や日中は1時間に1本のローカル線なので、電車の運行時刻に注意しましょう。記者はそれで失敗。山北駅前はコンビニもない田舎駅です。次の電車が来るまで1時間弱、暑い午後の時間をどう過ごすべきか、駅の待合室にクーラーはありません。

山北駅前は閑散としています

 とにかく涼める場所がないかと見つけたのが駅前の飲食店です。ランチメニューにうどんの表記があったので、冷たいうどんが食べられるのかと思いきや、ホットのみ。仕方なくビールを注文し、いざ飲むとこれが格別!時間はタップリあったので気づけば計3杯……。お酒で暇をつぶした後は、国府津駅まで戻り、小田原へ向かいました。

【小田原で美味しいものを食べよう!】

小田原駅近くにできた商業施設!

 城下町小田原を訪れるのは意外と久しく、まずは御朱印です。小田原城内にある「報徳二宮神社」とその近くにある「松原神社」を参拝した後は、かなり遅いランチになりましたが「おいしいものでも食べよう!」とお店探しへ。目についたのが小田原駅東口を出てすぐ右側におそらく最近できたであろう風情ある建物。さまざまなテナントが入っていて、海鮮系のお店を発見しました。

海に近い場所の海鮮丼は最高!

実は酒蔵にも立ち寄ろうと考えていたのですが、時間の都合で今回はパス。そのお店では日本酒の利き酒も楽しめるようで、早速海鮮丼とともに注文!アジフライも美味しそう(昔、大雄山の取材でアジフライを食べてかなり感動したんです!)でしたが、実は記者、最近揚げ物を控えめにしていたので、次回の楽しみに。でも注文した海鮮丼も美味しかったですよ~。 小田原は便利なことに駅構内でお土産が買えるから良いんですよね!ホームで小田急ロマンスカーを見掛けると「箱根で温泉宿に泊まりたいな~」とか、熱海行の電車を見ると、「熱海や沼津で美味しい海鮮を食べに行きたいな~」なんて思ったりしました。今後の一面の企画で実現できたらと思います!

【帰りは グリーン車で快適に!】

少し前までは行きもグリーン車でぜいたくな旅を満喫していた記者ですが、歳を重ねるごとに倹約家に……。なので帰りだけ快適な普通グリーン車を利用します!小田原駅から品川駅で乗り換えれば、常磐線のグリーン車も乗車可能で、松戸駅まで快適に行けちゃいますよ(ホリデー料金片道800円)。  (パイン)

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