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行ってみよう 厳選8カ所!東京公園めぐり!

2024年5月24日 第710号

 前回の都内急坂めぐりで、かなりの距離を歩いたにもかかわらず、運動不足が一向に解消されない記者。でも、再度急坂に挑むのは無理……。ならば「森林浴を楽しめそうな近場の公園で、ウォーキングを!」と考えたのが今回の企画。ゴールデンウィーク前半の日曜、どうせなら行ったことがない場所を選びました。

東京オリンピックの選手村の名残が残る「代々木公園」

 取材日、日中の最高気温が25度以上に達するとの予報を考慮し、地下鉄での移動を選択。今回も東京メトロと都営地下鉄の全路線を1日何度でも乗り降りできる「東京メトロ・都営地下鉄1日乗車券(大人900円・小児450円)」をフル活用します。東京メトロ「北千住」駅で乗車券を購入後、千代田線に乗り35分、「代々木公園」駅で下車。地下鉄の駅構内は涼しいですが、欠点は、地下と地上を階段で上り下りすること。まあそれも運動の一環になりますが……。さて、駅から徒歩2分ほどで、東京区内で5番目に大きな「代々木公園」西門に到着。戦前は日本軍、戦後は米軍の軍用地で、1964年、東京オリンピックの選手村になった歴史があります。小道を選んで東へ向かって歩くと「日本初飛行の地(日本航空発始の碑)」なる巨大な石碑を発見。明治43年(1910年)、日本におけるエンジンを使った動力飛行に成功した場所がここだったんですね!さらに園内を歩くこと約10分、ポツンと古い家屋が建つ場所へ。その建物は、東京オリンピックの際に使用されたオランダ選手団宿舎でした。その後は原宿門を出て「明治神宮前(原宿)」駅へ。千代田線のひと駅分を歩きました。

JR「原宿」下車徒歩3分
東京メトロ千代田線「代々木公園」下車徒歩3分
東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前(原宿)」下車徒歩3分
小田急線「代々木八幡」下車徒歩6分

https://maps.app.goo.gl/qZ2uife5vr3qrPrg6

井の頭池には無数のスワンボートが!

 「明治神宮前(原宿)」駅から東京メトロ副都心線に乗り「新宿三丁目」駅で下車し、東京メトロ丸ノ内線へ乗り換えます。終点「荻窪」駅で、JR線に乗り換えて「吉祥寺」駅へ。公園口を出て都道を渡り、小道を抜ければ「井の頭恩賜公園」に到着。園内には井の頭池があり、スワンボートがたくさん浮かぶ様子にビックリ!また、自然豊かな場所だけに、野鳥を撮影する人が目立ちましたね。記者はまず園西側に位置する「井の頭弁財天」を訪れ御朱印をいただきました。池に架かる橋から眺める弁財天の様子は、まるで京都の寺院のようです。次に園東側「井の頭公園」駅方面へ向かい神田川の源流を見物し、吉祥寺駅へ。そうそう、今回、訪れたことがない公園を選んだつもりでしたが、園南側にあるジ●●美術館も井の頭公園内の施設だと知り、記者は3度目の訪問となりました。

井の頭弁財天

JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」下車 徒歩5分
京王井の頭線「井の頭公園」下車 徒歩1分

https://maps.app.goo.gl/QrtqjNSSjXKBhcjH6

「藤代峠」からの眺め

 丸ノ内線で、「四ツ谷」駅まで移動し、東京メトロ南北線に乗り換えて、「駒込」駅で下車。駅を出ると、ラッキーなことに臨時口が開いていました!「六義園」は都立公園ではなく都立庭園。江戸時代、5代将軍徳川綱吉の側近として権力をふるった柳沢吉保が造った別荘庭園です。入場料が必要ですが、今回利用する乗車券を見せると割引が効きますよ。さて園内を進むと、そこはもはや森の中……。大都会のど真ん中とは思えない緑豊かな景色に驚きながらも正門口に向かって歩き、やがて森が開けた右手に広大な池が現れます。池越しには色とりどりの花が咲いて、正体はツツジでした。丘は「藤代峠」という園内で一番高い築山(35m)。頂上からは園内を一望できますので、登ってみてくださいね!でも、絶景なのは間違いないのですが、「広大な敷地を管理する人は大変だろうな……」なんて記者は思ってしまいました(笑)。

東京メトロ南北線「駒込」駅2出口から徒歩約4分
JR「駒込」駅南出口から徒歩約5分
JR「巣鴨」駅南出口から徒歩約10分

https://maps.app.goo.gl/Ry2jBjiEvrXzd2vD6

まるで低山ハイキング!「自然教育園」

 再び南北線に乗り、目黒駅方面へ向かいます。「白金台」駅で下車し、徒歩5分。六義園と同じく公園ではないのですが、都心なのに自然がすごいとのことで行ってみました。ここも今回利用の乗車券で、入場料の割引が効きます。室町時代は豪族の館で、江戸時代は大名下屋敷、明治時代は陸海軍の火薬庫で、大正時代は御料地になり、戦後は文部省へと歴史ある土地なのですが、あまり人の手入れがされていない状態が保たれて、この地のありのままの自然を知る上で貴重な場所という点がウリのようです。実際、入園すると六義園以上に深い森で、高低差もあるからまるで低山を歩いている気分に!園内を1周するだけでもそこそこ疲れますよ。

東京メトロ南北線「白金台」駅1出口から徒歩約5分
JR「目黒」駅東出口から徒歩約7分
JR「目黒」駅正面出口から徒歩約8分

https://maps.app.goo.gl/MiWXJ11Ed6Pft9LR8

有栖川熾仁親王の銅像

 次は自然教育園の北部にある「有栖川宮記念公園」へ徒歩で移動します。移動中に気がついたのですが、白金や広尾といった土地柄なのか、高級車を多く見かけ、おしゃれな店舗が目立つんですよね。半袖短パンで、首にはタオルを巻いて野球帽をかぶる記者には場違い過ぎると思い自然と早足に(笑)。そして辿り着いた公園は、メチャクチャ混んでいました!しかも外国の方も多く、井戸端会議をしている様子を見ると、観光客ではなく周辺で暮らす住民なんでしょうね。園の名前の通り、もとは宮家の御料地で、昭和9年(1934年)に東京市に下賜されたそうです。園出入口の側に南部坂の説明書きが建っていたので、もしやと思いましたが、園内は結構な高低差!登り切った広場には、有栖川熾仁親王の勇ましい騎馬像が建っているのでぜひご覧ください。

東京メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩3分
ちぃばす 麻布西ルート98 「有栖川宮記念公園」停歩0分

https://maps.app.goo.gl/d7oexzWNYe4CFvU27

伊達政宗終焉の地

 「広尾」駅から東京メトロ日比谷線に乗って、「日比谷」駅で下車。駅を出て目の前にあるのが日本初の近代的洋風公園「日比谷公園」です。記者が楽しみしていたのが、園内にある独眼竜伊達政宗終焉の地と、ロックの聖地、野外音楽堂。前者は看板が立てられているだけで、心の中で政宗が亡くなったシーンを想像するしかありません(笑)。後者はイベント開催中で、関係者以外は敷地に入れませんでした(泣)。それにしても広大で、人が多い!訪れた午後はあまりにも暑く、園内の売店で缶ビールを購入しました……。

東京メトロ丸ノ内線・千代田線「霞ヶ関」駅下車(B2)出口すぐ
東京メトロ日比谷線・千代田線・都営地下鉄三田線「日比谷」駅下車(A10・A14)出口すぐ
東京メトロ有楽町線「桜田門」駅下車(出口5)徒歩5分
JR「有楽町」駅下車徒歩8分

https://maps.app.goo.gl/wtZzgPBd2LNMUKRj9

まさに都心のオアシス!「芝公園」

 「日比谷」駅から都営三田線で「芝公園」駅へ。都内でも古い公園で、開園は明治6年(1873年)!徳川将軍家の菩提寺「増上寺」も芝公園なんですね。人間、なぜ高い場所に行きたがるのか、園内にある古墳跡を登ると、江戸時代に原始的な測量で精度の高い地図を作成した伊能忠敬の遺功をたたえる碑がありました。古墳跡を下り、東京タワーが一望できる芝生広場には、シート上でダラダラする無数の人が!ここはまさに都会のオアシス!

JR「浜松町」下車徒歩12分
都営三田線「芝公園」・「御成門」下車徒歩2分
都営浅草線・大江戸線「大門」下車徒歩5分
都営大江戸線「赤羽橋」下車徒歩2分

https://maps.app.goo.gl/32xdM8VGmBmn8M746

激混み!「お台場海浜公園」

 疲れ切って、行くか行かぬか相当迷いましたが、行きました。都営浅草線「大門」駅から「新橋」駅へ。ゆりかもめに乗り換えてレインボーブリッジを渡り、「お台場海浜公園」駅で下車。いや~今回、ここが一番人が多かったですね!遊覧船に乗って帰りたいところですが、乗船券売り場は行列……。ゆりかもめ「台場」駅の新橋方面は混雑していたので、遠回りですが豊洲方面に向かって、東京メトロ有楽町線経由で、千代田線に乗り換えて、松戸市内へ戻りました。 (パイン)

ゆりかもめ線「お台場海浜公園」駅・「台場」駅徒歩3分
りんかい線「東京テレポート」駅下車徒歩10分

https://maps.app.goo.gl/KRdZS5T9R3GSuW5P7

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