高麗神社(埼玉県日高市)
2025年8月22日号 第740号

埼玉県の越生町へ梅を買いに行った帰り、久々に立ち寄ったのが、今回ご紹介する『高麗(こま)神社』。実は記者、7年前の一面で、高麗神社が鎮座する日高市地域を取り上げたんですよね。前回は御朱印をいただいていないので、今回はその目的もあって再び訪れることにしました。御祭神は、高麗若光。朝鮮半島を支配していた高句麗国最後の王「宝蔵王」の息子で、彼は朝廷より縦五位下の官位をもらい貴族の地位を得ています。668年に高句麗は唐・新羅に滅ぼされて、難民たちは日本に渡ってきました。716年、朝廷は高句麗人を武蔵野国に移住させ、高麗郡を設置。その中に若光もいたと言われ、子孫である高麗氏は代々神社の祭祀を司り今に至ります。高麗神社は、参拝した政治家の6人が首相になったため「出世神社」とも呼ばれ、そこまでの地位になれずともいいから(なれないけど……)、「もうワンランク出世して給与アップさせ、物価高を乗り切りたい!」と願う気持ちは、記者だけでないはず(笑)。それほどにぎやかな場所ではないのに参拝客が多いのは、やはり出世神社たるゆえんでしょう。前回以上に「出世させてください!」と心をこめて祈願した後は、国の重要文化財、江戸時代の高麗家住宅を見学。時間があればぜひ近くにある聖天院も訪れてください。若光の王陵があり、高台から眺める景色は、心を穏やかにしてくれますよ。 (パイン)

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