北星神社(我孫子市台田)
2025年12月19日号 第748号

中世、千葉一族の相馬氏が妙見菩薩を祀ったのが始まりらしいですが、別の伝承も存在します。御祭神は、天御中主命/アメノミナカヌシノミコト。今の社名は1876(明治9)年に改称されたもので、以前は「妙見宮」と呼ばれていました。
天御中主命は天地開闢に関わったとされます。宇宙の星々を統べる北極星、または北斗七星を神格化した妙見菩薩から、この神様に転じたのは、自然と言えますね。拝殿の扉などに輝く九曜紋も、妙見信仰にまつわるもの。千葉氏、相馬氏も用いる紋です。
素敵な名前の北星神社は、アクセスも良好。国道6号を下り、柏市から我孫子市へ入ってすぐ、南側にあります。北柏駅から徒歩5~7分ほどです。
境内には狛犬がいますが、それと同じように石の亀ペアが向かい合っていて不思議です。しかも新旧2組!妙見菩薩のお使いである北の守り神は、「玄武」……蛇が絡んだ亀、だからみたいですね。南西側の亀コンビは、対で現存する中で日本最古と伝わり、1842(天保13)年の奉納だそう。写真は向かって左の亀さんで、台座側面の彫りにも枯淡の趣が。
なお、北星神社の御朱印をご所望の方は、本務社である我孫子市柴崎の柴崎神社(天王台駅から北西へ、徒歩7分前後)で入手できます。両社は御由緒などで共通点が多く、柴崎神社でも色いろな御神亀の石像と会えたりして、興味深いですよ。 (さっくん)
◎所在地/我孫子市台田4ー11ー27

















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