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八重山諸島への誘い

2026年2月27日 第752号

 昨年の11月初旬、沖縄県の石垣・西表・竹富・由布島等の八重山諸島に行ってきました。石垣空港へは羽田から約3時間で着きました。空港の外に出たとたんにムッとした湿気を感じ、やっと猛暑の記憶が薄れた頃だったので、若干の後悔を感じました。でも沢山の珍しい景色等に出会えて、収穫の多い旅になりましたので、その旅を「珍しい」という視点を中心に紹介したいと思います。

着陸前の低空飛行時に見えた宮古島
石垣島北部の玉取崎展望台から見た海

 沖縄といえば、多くの人が思い浮かべるのは、美しい海ではないでしょうか。空から見た島々はサンゴ礁に囲まれていて、海の色はその部分だけ薄く、また石垣島北東部の高台から見た海は、色がグラデーションになっていて、沖縄の海の美しさを実感できました。

マングローブは、水面からいきなり生えています


 西表島はマングローブ林が有名ですが、満潮時に入江から船で仲間川を遡っていくと、川面からにょきにょきと林立していました。時には天然記念物の西表山猫が泳いでいることもあるそうですが、島民もめったに見られないそうです。鳥の鳴き声が響き渡っていたのが印象的でした。
 由布島へは西表島から、水牛車に乗ります。さっさと引いてくれたり、のんびり休み休みだったりと、移動時間は水牛の個性で決まるというのが面白かったです。

庭のバナナには沢山実がついていました
由布島の植物園に立てられていました


 由布島は島全体が植物園になっていて、その中の植物はみな巨大化していました。驚いた事には、東日本大震災で流され、長い年月をかけて辿り着いた杭が海辺に立てられていました。
 次に行った竹富島の浜辺は、星の砂が有名だとかで、ガイドの人がその探し方を教えてくれました。生物の骨だそうですが、1㎜程度のトゲトゲした粒を探すのは大変でしたが、沢山見つける事ができて、良いお土産になりました。また一面が真っ白という珍しいビーチもあり、欧米系の外国人が大勢遊んでいました。島にはバナナを始めとする亜熱帯の様々な植物が自生していて、地元の人達はまだ青い実を野菜として食べることもあるそうです。

屋根の上のこのシーサーは、可愛い!


 古い家を保存している地区があり、それらはいずれも平屋で、周囲は高さが1m程の石垣で囲われていました。激しい風雨に備えてではないかと思われ、のどかな景色とはかけ離れた厳しい環境も想像されました。その屋根にはシーサーが置いてあり、中には面白い形の物もありました。

水牛との記念撮影(めったにこういう撮影はしないのですが、可愛くて…)

 西表島の水牛はかつて農耕用に台湾から連れて来られ、今は観光用に活躍しています。見た目はおっとりしているので、ついつい触ってしまいそうでしたが、危険だそうです。でも植物園では記念写真を撮らせてくれるブースがありました。そこにいる一頭だけは、珍しく温厚な性格で、顔を近づけても大丈夫と言われ、恐る恐る体に触れてみました。とても温かくて、ペット以外の動物の体温を初めて感じました。また、そこでは小型のリスザルが放し飼いにされていて、人懐っこく、ぴょんぴょん跳ね回り、観光客の肩にも飛び乗ったりしていました。
 夕食時、沖縄民謡の演奏があったのですが、それに使われていた三線は蛇の皮を使用していて、鱗は立体感があり生々しく感じられました。また昼食時のレストラン入り口には、焼酎漬けのハブが大きな口をあけて鎮座していました。

三線の鱗を触らせてもらいましたが、凸凹してリアルでした
観光客が餌をあげると、寄ってきます

 沖縄の代表的な食べ物に、ゴーヤチャンプルーがありますが、本場の味を知りたくて、レストランで注文してみました。材料はゴーヤと豚肉、豆腐、卵くらいだと思っていましたが、石垣島では、それらに加えて人参、もやし、スパム等色んな材料が含まれていて、ゴーヤの苦みは殆どなく、少し驚きでしたが美味しいと思いました。石垣島では意外ともやしが高額だそうです。
 また黒糖も有名ですが、お土産用に島別に包装されたのがあったので、その違いを感じようと挑戦しましたが、残念ながら私には分かりませんでした。でもお料理に入れると、風味が増して、美味しくなります。また他にも、モズクは太くて滋味がありました。

黒糖の食べ比べはなかなか難しい
沖縄の模様は大胆な構図と色使いです

 沖縄にはマリンスポーツ、トレッキング、カヌー等、様々なレジャーがあり、ホテルも洗練されていて、楽しい場所です。レジャーにはもう手を出し難い年齢の人にとっても、ホテルからの景色は素晴らしく、南国情緒をたっぷりと感じることができます。
 でも、私にとって沖縄は長い間、気楽に訪問できる場所ではありませんでした。戦争の惨禍を想像してしまうからです。石垣島にも占領下の名残がありました。この「730記念碑」は沖縄が197
2年に本土復帰してから6年後の7月30日に、わずか8時間で左側通行へ「戻す」という歴史的に重要な出来事を伝えています。これは石垣島の交通の要衝である交差点に設置されていて、その交差点は「730交差点」と名付けられています。

ホテルの庭からの景色
交差点では一際目立ち、存在感がありました

 沖縄やその離島は、気候や風土、食べ物等、魅力的な所ですが、国境に近いという雰囲気や緊張感が漂っているようにも感じました。その意味でも、この旅は私にとっては意味深い物になりました。   (まーちゃん)

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