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神社・仏閣めぐり 50

金刀比羅神社(イトーヨーカ堂の裏)

2026年5月29日号 第758号

 かつて松戸の金刀比羅神社は、向山(現在の相模台)にありました。もともとは鰐(わに)が神格化された「金毘羅」が祀られ、舟人たちの篤い信仰を集めていました。「金毘羅大権現」「金毘羅宮」「金毘羅様」などと称され、庶民からは親しみを込めて「金毘羅さん」と呼ばれていました。「金刀比羅神社」という社名になったのは、明治維新の際に発令された神仏分離令によるものと考えられています。
 当時の境内は、近隣の少年団や小学校が夏休みに林間学校を行えるほど広かったといいます。山道には巡拝コースが設けられ、四国八十八ヶ所霊場を模した大師坐像が配置されていました。登山口の大鳥居をくぐると左側に湧水池があり、そこには小さな弁天堂があったと伝えられています。参拝者も多く、休憩用の縁台では、談笑する信者たちがくつろぐ姿が見られたそうです。
 江戸時代には、多くの参拝者が江戸川近くの「堂の口橋」付近から続く金毘羅通りをたどり、山上の社を目指しました。常磐線が開通する以前は、農道のような細い道が金刀比羅神社の大鳥居までまっすぐに伸びていたといわれています。
 現在の金刀比羅神社は、イトーヨーカ堂の右側にある階段を登る途中の広場の先に鎮座しています。なお、イトーヨーカ堂の五階から外に出て参拝することもできます。
(かつ)

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