鹿島鉄道「浜駅」の思い出
2026年9月4日号 第765号

以前訪ねた小さな鉄道駅の名残りを探し、霞ヶ浦の岸辺に来ました。湖面に立つ波や西北西に佇む筑波山の二つ耳は、あの日の記憶のまま。でも、そこからほんの少し歩くと現れた、写真のかわいい駅と線路は、跡形もありません。今はバスが時おり走り、かつての駅付近にはソーラーパネルが並ぶばかりです。
JR常磐線の石岡から東へ向かい鉾田まで、全17駅を結んでいた地方私鉄が、鹿島鉄道線です。2007年4月1日(筆者が浜駅で右の写真を撮った約2ヵ月後)に廃止となるまで、昭和の前半生まれの古参気動車など多彩な車両を擁し、特にこの浜駅や桃浦駅あたりでは、茫洋たる霞ヶ浦のほど近くを走っていました。
実は浜駅には、繁栄の歴史が!昭和初期、駅の側に鹿島神宮方面への船が発着する舟入が設けられていたそう。当時に想いを廻らせば、水陸それぞれの乗り物のエンジン音と、移動する旅人たちのさざめきとが、耳奥で響き合う気がしてきます。
(さっくん)


















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