特集記事

小田急ロマンスカーで湘南江の島へ行こう!

2023年6月9日 第687号

「生シラスが食べたい!」年に数回そんな気持ちになります。2020年9月の一面企画では、房総特急に乗って千葉県旭市飯岡へ。新鮮な生シラスにありつけましたが、夏の日差しをたっぷり浴びてゆでダコになりましたっけ(笑)。今年2月の一面企画、大磯湘南平の旅では、限定の刺身定食は平らげたものの生シラスは不漁でおあずけ(取材は昨年末/1月~4月中旬、シラスは禁漁)。そして今回、神奈川県藤沢市の湘南『江の島』へ、新鮮な生シラスを求めて旅に出掛けました!

【江の島に行くのならば?】

 JR線「休日おでかけパス(2720円)」の利用で松戸駅から鎌倉駅へ。(江ノ電「1日のりおりくん(800円)」の利用で鎌倉駅から江ノ島駅へ、というコース設定が定番でしょう。でも今回、記者が選んだのは、東京メトロ千代田線「北千住駅」から小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」を結ぶ小田急ロマンスカー「メトロえのしま号」の利用です。
 ロマンスカーが千代田線に乗り入れた当初、箱根旅行で利用した経験があり、この度15年振りの乗車です。千代田線北千住駅は松戸市民ならばお馴染みですよね?ごく普通の地下鉄駅のホームに「あのメタリックブルーの車両が来るのか?」とそわそわしていると、定刻通りにやってきました!因みにロマンスカーの乗車券(910円)はネットで簡単に購入できます。会員登録する必要はなく好きな座席を選べますし、大変便利ですよ。

ロマンスカーの高級感ある座席

【高級感あるゆったりとした座席がイイ!】

 ロマンスカーと言えども地下鉄線内での走行はノロノロ。それでもゆったりとした座席でくつろげるので苦にはなりません。大手町・霞ケ関・表参道駅に停車し、代々木上原駅から小田急小田原線に入ればスピードを上げてかっ飛ばします。相模大野駅でメトロはこね号と切り離され、江ノ島線を経由し藤沢駅に着けば、終着駅片瀬江ノ島駅はもうすぐですよ!

【片瀬江ノ島駅は竜宮城!】

竜宮城をモデルにした
「片瀬江ノ島駅」

 藤沢駅を出発後、あっという間に終点「片瀬江ノ駅」に着きました。竜宮城をモデルにした駅舎が特長で「関東の駅百選」に認定されています。
 駅前は人混みあふれて賑やか。そして少し歩けば相模湾に浮かぶ目的地江の島が見えるんです。江ノ電を利用するより断然便利ですね!

江の島弁天橋を渡り江の島へ

【久しぶりの江の島へ!】

 江の島弁天橋に差し掛かると、相模湾越しにうっすらと富士山が見えました。全長約400mの橋を渡っていよいよ江島神社の参道へ。前回、都区内御朱印集めで訪れた竹下通りに負けないくらいの混雑ぶりにビックリ!でもまず、「生シラスの状況は?」と目的のお店に行くと、この日は不漁で、さらに混んでいて……まあ、仕方ありませんよね。釜揚げシラスを平らげましょう!それには予約が必要です。店舗出入口にある端末で予約ができますが、スマホアプリと連動させると大変便利!随時、予約状況が把握できて順番が近づくとメールで知らせてくれるから店の前で長々待たずに観光を楽しめますよ!

相模湾越しに見える富士山
参道は人だらけ!

【江島神社へGO!】

江島神社「大鳥居」

 日本・関東三大弁天「江島神社」へ向かいます。ところで「江の島」「江ノ島」「江島」と表記がバラバラで混乱しますよね?これ、ウエブサイトに理由が載っていますので、気になる方は調べてください(笑)。参道はとにかく人だらけで飲食店はどこも大混雑。「おっ!あの有名なたこせんべい屋を発見!」たこを丸ごとプレス焼きした名物に心を奪われそうになるも、混み具合が半端ではなく後回しにします。大鳥居以降は急勾配で、肥満を気にする記者には、ほどよい良い運動になりましたが、「江の島エスカー」という有料のエスカレーター(登り専用)が設置されているので、高齢の方も安心です。「辺津宮」で御朱印をいただいた後は、岩屋(海食洞窟)へ。この時点で結構な高さまで登ったようで、境内からは対岸の街並みが見渡せました。

「辺津宮」拝殿
境内からの眺め

【江の島岩屋】

絶景スポット「稚児ヶ淵」
「岩屋」への行列!

 「中津宮」「奥津宮」を経由し、急な階段を下ると素晴らしい絶景スポット「稚児ヶ淵」へ辿り着きます。さらに先へ進むと突如、長い行列が!なんと岩屋を見学するための行列だったのです!15分ほど待って料金を払いようやく洞窟内へ。第一岩屋は暗いのでロウソクを借りて、狭い場所ではしゃがみ込んで進みます。

この先、富士山と繋がっている!?

立ち入り禁止の先は、富士山の氷穴と繋がっているとのこと。江島神社発祥の地を見学しロウソクを返却して次に第二岩屋へ。江の島の竜神信仰にちなんで龍のオブジェがあり、その前で手を叩くと……、実際に確かめてください(笑)。弘法大師や日蓮上人も修業したという岩屋は15分ほどで見学できます。

【さて、シラスは?】

 スマホで店の予約状況をチェックすると順番はまだまだ先……。時刻は14時を過ぎて、道中にある飲食店は大分空いてきた様子。でもここまで来てラーメンやカレーライスで空腹を満たすのは寂しいですよね?「中津宮」「奥津宮」をショートカットするコースを通り辺津宮へ。参道を下るとたこせんべい屋に到着しました。「よし、名物で多少腹を満たそう!」と並びますが、「1時間から30分待ちです」と店員さんに言われたので諦めました……。
 予約したお店に戻ると、記者の番号がそこそこ近づいていましたが、空腹に耐えきれず出店でシラスブラックコロッケなるものを購入。食べてみると中身が黒くシラスが本当に入っているんです。その後、記者の番号が呼ばれて店内へ!さあ、シラスを堪能します!

【釜揚げシラスも美味しすぎる!】

釜揚げシラスも美味しい!

 記者が注文したのは「シラス御前」と「江ノ島ビール」。この日は暑かったので(ちなみに記者は極度の暑がり)ビールが進み、あっという間に空。アルコールの追加注文をどうにか我慢して暫し待つと運ばれてきました!丼ものやかき揚げの上にはタップリと釜揚げシラスがのって、茶碗蒸しにもシラスが!そんなシラスをほおばると……、とても美味しくて、感動しました!

【帰りは、どうする?】

湘南モノレール「湘南江の島駅」

 目的を果たし、いよいよ江の島とお別れです。帰りも小田急と考えたのですがロマンスカーの時刻に合わず、初めて湘南モノレールを利用しました。江ノ電江ノ島駅を通過して踏切を渡り、交差点に出ると茶色いビルが建っているのですが、そこが湘南モノレールの「湘南江の島駅」です。ビル5Fからモノレールは発車しますが、なんとすぐにトンネルへ!千葉都市モノレールと同じ懸垂式のモノレールは、高低差がある路線を力強く進んでいきます。終点大船駅に近づくにつれて乗客が増え、15分ほどでモノレールの旅は終了。駅ビルを通ってJR大船駅の改札まではちょっと距離がありますね。

 大船駅からは東海道線のグリーン車を利用して品川駅で下車、常磐線の始発電車で、松戸駅まで再度快適なグリーン車へ。JR線の普通列車グリーン車は、車内販売があるのが良いんですよね(ロマンスカーはナシ)。
 行きの小田急ロマンスカーと、帰りのモノレール+JR線グリーン車の利用、どちらが快適と問われると……、どちらも良いんですよ(笑)。
 ぜひ読者のみなさんも両方を体験して、ご意見ください!  (パイン)

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