四国八十八箇所霊場巡拝記念碑(圓能寺)(松戸市)
2020年8月21日号 第620号
緑に包まれた閑静な高台の一角に圓能寺があります。圓能寺は松戸七福神のうち福徳円満を授ける福禄寿尊が祀られており、年明けには一年の平穏無事を願う多くの人が訪れます。境内には弘法大師様のお像と並んで「四国八十八箇所霊場巡拝記念碑」があります。
山門脇に「新四国八十八箇所四十八番目」と伝えられる石碑もあり、四国八十八箇所霊場はお遍路さんのメッカです。記者は50年近く前に四国で5年間生活していたのですが、仕事に追われ、一番の霊山寺しか参拝出来ませんでした。このため四国八十八箇所霊場への思いを込めて取材させて頂きました。
圓能寺のご本尊は阿弥陀如来で、室町時代の文安4(1447)年、尊祐上人により開山されたと伝わる歴史ある名刹です。また享保6(1721)年、虚空蔵堂(こくぞうどう)を建立し、享保18(1733)年にコレラやチフスといった疫病除けの大六天神を勧請しています。多くの人々を死から守った故事来歴を知ると圓能寺の近くに人々の命を守る松戸市立総合医療センターが開院されたのも歴史の巡りあわせとご縁を感じます。梅雨の季節にはアジサイが境内一杯に咲き、また四季折々に花が咲き目を楽しませてくれます。新型コロナウィルスが沈静化した際には、圓能寺を訪れてみて下さい。 (お富さん)
※所在地/松戸市千駄堀735
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