今谷上町稲荷神社(柏市今谷上町)
2024年6月21日号 第712号
南柏駅東口交差点、南北に通う道(江戸と水戸との往還道)に面した地に見事な茅葺屋根のいなり神社が建っています。今谷上町鎮守御祭神稲倉魂命(うがのみたまのみこと、衣食住の守護神)由緒沿革によりますと「この地は将軍徳川吉宗の新田開発の奨励により享保8年(1723年)頃に今谷新田として開墾され、吉宗が小金原で大規模な鷹狩が行われた享保11年頃に創建された。例祭日10月13日。諏訪神社にて調べる。平成25年」と記されています。神社裏手には池、弁財天が祀られています。また、藤の木/藤棚。藤は不死につながる事から繁栄花といわれてきました、側に立つ藤の木沿革と由来には「名称三尺藤/花房が長く伸びることからの名称、寄付者氏名、昭和35年寄付者が樹齢約30数年(推定)の藤の木を現在地に植樹奉納され現在に至る、平成26年総代」と有ります。今谷上町は今谷新田と小金上町新田の「今谷」と「上町」を合わせた地名です。この地には徳川幕府が経営する放牧場に巡らされた野間土手が有りました。村に野馬が入って農地を荒らされないようにする為に江戸時代に牧と村の間に野馬土手が築かれました。地域の歴史遺産である野馬土手は駅前交差点の辺りから水戸街道に沿って620mの長さでしたが、南柏駅前再開発により野間土手は完全に消滅。自然や歴史遺産をいかして計画が実施されるよう見守っていたのですが、全て取り除かれて南柏駅東口区画整理事業が実施されました。(ゴジラ)
※所在地/柏市今谷上町63番地
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