「明治天皇柏御小休所」碑(柏市柏)
2025年4月4号 第731号
柏駅東口よりサンサン通りを進み交差点を左折すると立体駐車場前緑地帯に「明治天皇柏御小休所碑」が建っています。天皇は明治13年(1880)に初来柏及び明治17年(1884)現茨城県牛久市で行われた近衛兵の大砲演習を天覧する為水戸街道を行幸。ここに建っていた柏村の草分けで代々村名主を務め大地主でもあった寺島家で休憩をとられた。この場所は昭和16年には史跡名勝天然記念物保存法による史跡に指定されました。明治天皇は嘉永5年(1852)9月22日、孝明天皇の皇子として御降誕されました。アメリカのペリー提督が軍艦を率いて浦賀に来航した前年の事です。徳川300年にわたる封建制度が破綻をきたし、皇室を中心とした新体制を望む声が高まり内憂外患こもごも至ると言うこのような情勢の中、孝明天皇が崩御され明治天皇は慶応3年(1867)1月9日御年わずか16歳で皇位をお継ぎになったのです。明治政府のスローガンは公儀と世論と共に天皇親政であった。天皇の存在を国民にアピールする為に全国各地への行幸と巡行をおこないました。明治初年から45年までの間99回毎年欠かさずに近代化を象徴する建物や産業、教育などの施設を訪れ、文明開化や殖産興業の促進を図りました。柏市は昭和29年(1954)9月1日に東葛市として市政施行、同年11月15日に現在の名称に変更されました。 (ゴジラ)


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