桜の木を植えた人
2025年4月4日号 第731号

松戸の東部地区に小さな池があり、その周りには20本の河津桜が植えられています。そして今、満開の花を咲かせています。
その桜並木には、ストーリーがあることはあまり知られていないと思います。
その桜はある篤志家の方が十年程前に植えられました。その池を臨む場所に介護施設があり、その施設にその方の奥様が入所されたからだそうです。奥様はお花が好きなので、窓越しに楽しめるようにと、池に沿って沢山の桜を植えられました。植えられた当初は、か細い幼木で、日当たりの良い所に植えられた木々はすくすく育っていくようでしたが、日陰で風に揺られている木は頼りなさ気で、無事に育つのか心配でした。それが今では小ぶりながらも見事に花を咲かせるまでに成長しています。
残念なことに、奥様はその桜の木が根付く前に転院されてしまい、桜の花を愛でることはなかったそうです。でもその桜の並木は、今も、これからも、多くの人達の目を楽しませ続けてくれます。
(まーちゃん)

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