特集記事

第2回 駅スタンプを集めよう!

2020年10月23日 第624号

2018年、山手線を中心としたJR線77駅に設置されている駅スタンプを1日で完全制覇する企画を考え、見事に失敗したことを覚えている読者はいるでしょうか?今年7月、その駅スタンプがリニューアル!久々に「押し鉄」の血が騒いだ記者は、さっそく休日、収集に出掛けてきました!

【金町駅で「都区内パス」を買おう!】

 今回、リニューアルにあたって駅スタンプが77から78に増えました。理由は、山手線で30番目の駅として西日暮里駅以来49年振りに開業した「高輪ゲートウェイ」駅が追加されたからです!
記者は、前回の教訓から1日で78駅の完全制覇は至難と分かったので、この度はスタンプ設置駅で、記者が“未だに下車したことのない気になる駅スタンプ”を収集しようと決めました。
 駅スタンプは2駅の例外を除き改札外にあります。改札を出入りするには当然お金が掛かりますので、JRのおトクなきっぷの利用が絶対に便利。前回も利用した「都区内パス」をフル活用しましょう!唯一の欠点は東京都内の駅で購入しなければならず、松戸市内からスタートすると、一度金町駅で下車し、改札を出て券売機で切符を買うことになります。その際は必ず金町駅の駅スタンプもゲットしましょう!駅構内の何処にスタンプが設置されているのかは、ネットで調べればすぐに分かりますよ!

【大好きな哀愁の「三河島」駅】

哀愁漂う「三河島」駅
献花が絶えない浄政寺「三河島観音」

都心なのに時代に取り残されたような哀愁漂う駅が記者は大好きで、常磐線「三河島」駅はそんなひと駅です。実際、東京区内JR線で4番目に利用客が少なく、改札口はたった1ヶ所。電車がホームから去ると物静かになる下町の駅「三河島」ですが、過去に悲しい歴史があります。昭和37年、駅構内で国鉄戦後五大事故の1つ「三河島事故」が起こりました。列車の多重衝突で死者160人、負傷者296人という大惨事で、経緯は動画サイトに詳しく紹介されています。駅近くの浄政寺には「三河島観音」と呼ばれる慰霊碑があり、記者が訪れた時も献花が見られました。

【山手線唯一の踏切「第2中里踏切」】

「高輪ゲートウェイ」駅の開業により山手線で2番目に新しい駅となった「西日暮里」駅。「三河島」駅から徒歩ですぐの距離にあり、駅スタンプを押して山手線に乗り「駒込」駅へ移動します。目的は、田端~駒込間にある山手線唯一の「第2中里踏切」を訪れるため。数分間隔で走る山手線の踏切だけに警報機は頻繁に鳴り、朝夕はきっと開かずの踏切でしょう。山手線の無人化に向けて都会に残るノスタルジックな風景は果たしてなくなるのか?貴重な踏切を渡り、田端駅へ向かいました。

山手線唯一の踏切「第2中里踏切」

【本当に近い!「東十条」駅と「十条」駅】

都内は鉄道網が発達しているため、駅の位置関係によっては徒歩移動での乗り換えが早い場合が結構あります。「東十条」駅と「十条」駅もその一例。「東十条」駅南口を出ると、見た目からして古い「十条跨線橋」が目に入ります。それもそのはず昭和6年竣工、元は東北本線の荒川橋梁として明治28年イギリス製の橋を転用したのです。「十条跨線橋」からは京浜東北線や東北本線を走る様々な列車が見られる絶好のスポット。橋を渡り西へ進み、演劇場がある昭和風情な十条商店街を通り抜ければ、あっという間に埼京線の踏切が見えて「十条」駅に到着。ダラダラ歩いても10分程度の道のりです。

演劇場がある昭和風情な「十条商店街」
明治28年イギリス製の橋を転用した
「十条跨線橋」

【川の上に駅がある!「北赤羽」駅】

本当に川の上に駅があります。改札を出て、駅と並行して新河岸川に掛かる「浮間橋」に到着。どうやら歴史ある橋のようで、浮間側の川岸にある記念碑の説明書きには、現荒川(荒川放水路)ができた際、駅北側の浮間は、川に挟まれ渡船に頼る不便な地になってしまったそうです。それゆえ橋を架けることを近衛師団工兵隊にお金を払って依頼し、できたのが浮間橋とのこと。では、駅がなぜ川の上にできたのか?両岸の住民が利用できるからでしょうか?駅構内では、埼京線と並行して走る新幹線が見られますが、前回紹介したお隣「浮間舟渡」駅の方が断然見やすいです。

川の上に駅がある!「北赤羽」駅

【山手線の貴重な単独駅】

「新大久保」駅と「大久保」駅は目と鼻の間!

山手線の単独駅は「新大久保」駅と「目白」駅だけ。以外は必ず乗り換えできる駅です。「新大久保」駅は韓流ブームの時でさえも下車しなかった駅(笑)。今は何のメッカになっているのか、改札前は若い女性たちに占拠されていて、物凄く記者は場違いと感じました!駅ホームからは遠目に総武線や中央線の車両が走る様子が見え、改札を出て西へ歩けば、あっという間に「大久保」駅に着きます。

【未来を夢見るのならば「高輪ゲートウェイ」駅へ!】

近未来感漂う「高輪ゲートウェイ」駅

ご存知、山手線内で最も新しい駅!正式には東海道本線の駅ですが、細かいことは抜きにして、とにかく近未来感漂う駅です。国立競技場を手掛けた有名建築家による駅舎は、何とも圧巻!コンコースは国際空港、はたまたヨーロッパの中央駅を彷彿させます。インフォメーションがロボットだったり、まだ暫定開業ですが、最先端がここにはたくさんあります。未来を夢見るのならば、ぜひ一度訪れてみてください。

【知らなかった「新日本橋」駅の秘密?】

駅名の日本橋よりJR「神田」駅が近い!?

近未来を夢見た後は、昭和へタイムスリップ!馬喰町駅は前回も取り上げた開業時は日本一の低い駅でした。
今回は、その隣の「新日本橋」駅を初めて訪れました。日本橋と名乗ますが、駅から日本橋までは500m程の距離があります。ですが驚いたのは、それよりも近くにJR「神田」駅がある点です!今回は、この駅でゴールと決めていた記者は、駅近くにある福島県のアンテナショップにフラッと立ち寄り、日本酒の利き酒を楽しみ、ほろ酔いで神田駅から上野経由で松戸の自宅へ帰りました。
(パイン)

関連記事

  1. SDGs 私たちにできること
  2. 旧街道を歩こう!甲州街道小仏峠編
  3. 第3回 駅スタンプを集めよう!
  4. 聖徳大学短期大学部の地域貢献活動
  5. 松戸も揺るがした 幕末維新の神仏分離令
  6. JR線 週末パスで長野県2Days秋の鉄道旅を満喫せよ!
  7. ときわ路パスで御朱印集めの旅へ!
  8. 関所をひかえた宿駅として、たいそう栄えた「松戸宿」

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

  1. 2024年4月19日(708号)
  2. 東京の急坂を歩く
  3. 神社・仏閣めぐり 26
  4. ウキウキ松戸ウォーカー
  5. ENJOYサークル

おすすめ記事

2024年4月19日(708号)

2024年4月19日(708号)【今号掲載の記事】■1面特集:東京の急…

最新号

  1. 2024年4月19日(708号)
PAGE TOP