幻の新幹線の橋 小金線中山架道橋(船橋市)
2021年4月9日号 第635号
「成田新幹線」と聞いてピンとくる方は、結構な古き鉄道マニア(笑)。懐かしき昭和の時代、東京駅と成田空港を新幹線で結ぶ計画がありました。結局、用地買収の失敗で頓挫したのですが、実は所々で痕跡が残っています。その一つが今回取り上げるJR武蔵野線の船橋法典と西船橋の間にある『小金線中山架道橋』です。船橋法典駅から西船橋方面へ武蔵野線沿いに歩いて行きましょう。4月に皐月賞が行われる中山競馬場を右手に約10分、意識をしなければ通り過ぎる何気ない場所に壮大なプロジェクトの痕跡があるのです!言葉で説明するより写真を見てもらうと分かると思いますが確かに変!高架橋の一部分だけ立派な架道橋になっています。そう、その下を新幹線が通過する予定だったのです!つまり武蔵野線が開業した際、先だって作ったのですね。 現在、在来線最高時速160kmの運行で都心と成田空港間を36分で結ぶ京成スカイライナーよりも高速を目指した幻の新幹線の貴重な遺構を、ぜひご覧ください! (パイン)
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