水神宮改築記念碑(松戸市根本)
2021年9月23日号 第646号
交通量の多い流山街道古ヶ崎五差路から根本交差点方向に進み、京成バス車庫の先に石造りの囲に守られて水神宮祠があります。祠の両側には安永8年(1779)建立、文政4年(1821)再造立、明治32年7月縣道改築に付き移轉、大正15年1月修繕と刻まれています。そして祠の側に建つ水神宮道路拡張改築記念碑平成9年3月吉日には碑の中央に心静める文字「啓神の心」下段には神社総代氏子総代の氏名、裏面には奉賛者芳名がずらりと刻まれています。こうして今日までの水神宮祠の変遷がしっかりと伝えられています。いかにこの祠が近隣の方々によって大切に守られて来たのかが分かります。この地域は江戸川に近く又、六間川、坂川、新坂川と流れており治水で苦労した歴史が伺われます。この水神宮界隈を散策しますと川に架かる橋の名称は、水堰橋、水神橋、排水橋。いずれも水害にあわぬようにとの思いが込められた名称であると感じます。松戸市域(古ヶ崎、根本、樋ノ口)江戸川関係水害年表、宝永元年(1624)~万延元年(1860)水害の記録及び古文書によりますと3年に1度米の収穫があればよいと言われた程であった。こうした水害が本当に取り除かれるのは明治43年樋野口に大規模排水機場が出来てからの事です。そして神域には自然木に見立てた小振りの石柱があり御神木手掘と刻まれた文字には朱が塗り込まれています。旧鳥居に掲げられていたと思われる水神宮表札はしっかりと地に固定された状態で残されています。
(ゴジラ)
◎所在地/松戸市根本81
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