旧陸軍工兵学校正門門柱と歩哨哨舎(松戸中央公園)
2021年10月8日号 第647号
松戸駅東口から徒歩5分の松戸中央公園一帯には大正八年から昭和二十年までの27年間、旧日本陸軍の工兵学校がありました。公園の正門には100年以上前に建てられた4基のレンガ造りの門柱が残っています。現地にある松戸市教育委員会の説明看板によりますと、門柱は「大正九年に建てられた旧陸軍工兵学校の正門で、市内に残る数少ない煉瓦建造物」とあります。また、正門向かって右手前には当時の警備のための歩哨哨舎が建っています。竣工当時は木造でしたが、昭和二年から十年頃にコンクリート造りにしたものがそのまま残されています。門柱と哨舎は松戸市の市指定有形文化財に指定されています。
終戦後、工兵学校跡地には昭和39年まで千葉大学工学部、同工業短期大学部が設置されました。現在はテニスコートや遊具広場がある松戸市民の憩いの場になっています。
(タル)
◎所在地/松戸市岩瀬字相模台487番1外
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