圓慶寺 東日本大震災特別法要を実施(松戸市松戸)
2022年7月22日号 第666号
松戸市は東日本大震災の後に、福島を中心に避難されてきた方々を、たくさん受け入れた自治体のひとつです。震災から10年以上経過しても、ふるさとに還ることができない人たちがたくさん在住しています。そうした人たちと松戸市民との交流の場になっている、東日本大震災復興支援松戸・東北交流プロジェクト「黄色いハンカチ」主催による3・11特別法要が、近年この圓慶寺で行われています。
圓慶寺は天台宗のお寺で、開山主は『法印甚栄』。創建年は不明ですが、本堂前に寛文二年(1662年)造立の地蔵菩薩や延宝三年(1675年)造立の庚申塔があり、江戸時代後期(1800年頃)の松戸宿家並絵図(関宿通多功道見取絵図)でも確認することができます。
その本堂は今も角町にありますが、平成十四年に伽藍を墓園(寿源園)に建立してからは、ご本尊をそちらに移し、法務のすべてをそちらで行っています。ご本尊の大日如来は八尺四寸五分ある木造の座像です、今も金色に輝く建立当時の趣を感じられるお姿で鎮座されています。
3・11特別法要も、この場所で行われています。浅賀倫大住職をはじめ3人の僧侶が読経を行い、地震発生時の午後2時46分に黙祷が捧げられ震災による犠牲者を悼み、真の復興を願います。
(タケ)
◎所在地/松戸市松戸481-1
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