特集記事

JR線 週末パスで長野県2Days秋の鉄道旅を満喫せよ!

2022年9月16日 第670号

いよいよ秋!旅に出るには良い時期です♪鉄道の旅が好きな方に絶対おススメするのがJR東日本が発売する『週末パス』(税込8880円)。その内容は、土休日連続する2日間、JR線(関東・中部・東北南部地域)が乗り放題で、新幹線などの優等列車も特急券を追加購入すれば乗車可能!さらに私鉄線まで乗り放題なんです♪記者は『週末パス』を初めて利用し、ひと足先に長野県へ、鉄道旅行を満喫してきました!

【北陸新幹線で 一気に信州上田へ!】

 初日は上野6時58分発長野行「あさま」号で長野県上田市へ向かいます。上田まで1時間半の乗車ですが、車内販売はありません。新幹線に乗る前に上野駅改札内の売店で、食べ物飲み物を買っておくのがベストですよ!

【上田鉄道別所線】

別所線「まるまどりーむ号Mimaki」

 上田といえば戦国時代、徳川家康の軍勢を2度も退けた真田家の居城上田城で有名な城下町ですが、市内観光は後回し!まずはローカル線を堪能します。上田電鉄別所線に乗って向かうは、信州の鎌倉「別所温泉」。
 別所線上田駅でワクワクの記者を待っていたのは東急車両がベースの2両編成「まるまどりーむ号Mimaki」。上田を発車すると、すぐに20
19年の台風19号で甚大な被害を受けた千曲川橋梁を渡り、あっという間に城下駅に到着します。別所線は駅間が短く、まるで路線バスの様です。
 上田を離れるにつれて沿線は、自然あふれる田舎風景へと変わり、ゆっくり走るワンマン電車からの車窓は実に長閑!終点の別所温泉まで片道30分程度のローカル線の旅を存分に楽しめますよ♪

【信州の鎌倉「別所温泉」】

 別所温泉駅は大正風情溢れる小さな終着駅で、その名の通り別所温泉の玄関駅。駅から徒歩10分程にある北向観音境内からの眺望はとても素晴らしく、御朱印をいただいた後、暫くぼおーっと山間景色に見とれてしまいました。

大正風情溢れる小さな終着駅「別所温泉」
「北向観音」境内からの眺望はとても素晴しい!

【乗り放題切符をフル活用!】

別所線、丸窓電車

 別所温泉駅に戻り、その昔活躍した丸窓電車を見学後、上田行に乗り込みます。しかし別所温泉駅の隣、八木沢駅に到着すると記者は予定外の途中下車をします。その理由は、自然に溶け込む八木沢駅の風景に大変心を打たれたからです!
 何処から眺めても絵になる素晴らしさ。電車が去った後、古い駅舎を様々な角度から写真に収めては、暑い日差しが照り付ける中でも一向に飽きることはありません。こういった自由な旅ができるのも乗り放題切符の利点ですよね!

何処から見ても絵になる「八木沢」駅

【しなの鉄道で地酒を買いに小諸へ】

 別所線からしなの鉄道へ乗り換える際の上田駅構内にて、上田名物が味わえる居酒屋を発見!ひもじい記者の様子に気づいた店主が、早目に店を開けてくれました♪旅だからと昼から長野の銘酒を飲んで、信州名物に舌鼓!お腹を満たした後は、小諸の酒蔵へ向かいます。

居酒屋で上田名物を食べよう♪馬肉に舌鼓!
しなの鉄道最新型SR1系

 しなの鉄道の前身はJR信越本線という幹線だっただけにホームがやたら長いのですが、現れたのは懐かしい旧国鉄車両115系の3両編成。昭和のノスタルジーに浸りながら小諸までは30分程の電車旅です。上田と同じく小諸も城下町で、目的地の酒蔵は嬉しいことに駅近♪宿で楽しむ日本酒を購入後、急ぎ小諸駅に戻り、今度は長野へ向かいます。
 長野行はピカピカの新型車両ですが、さらに短い2両編成。意外に乗客がいるので座席はすぐに埋まっちゃうんですよね(泣)。上田、屋代と通過して、信濃川を渡れば、いよいよ長野市内に突入です。

旧国鉄車両115系しなてつカラー
小諸駅近くの酒蔵

【善光寺参拝から湯田中へ】

 長野駅善光寺口はとにかく賑やか!そんな駅前から路線バスで善光寺へ向かいます。善光寺は2度目の参拝ですが、前回の記憶はほとんど残っていません。そして改めて実感したことは、とにかく境内に人が多い!こんな時代、みなさん仏の支えが欲しいのでしょう。御朱印をいただき激混みのバスで長野駅に戻ると、次は長野電鉄で今宵の宿がある湯田中へ。

とにかく人が多い善光寺!
とにかく人が多い善光寺!
特急ゆけむり号の車両は、元小田急ロマンスカー!

さて長野電鉄、やはり1時間に2~3本と運転本数が少なく、終点の湯田中駅までは各駅停車で1時間以上かかります。そこで利用したいのが別途料金100円で乗れる特急ゆけむり号とスノーモンキー号!しかもゆけむり号の車両は、元小田急ロマンスカー!ロマンスカーと言えば憧れの展望車!その先頭車両は特急券100円+指定券300円が必要です。事前予約できるので、当日の空席はまず期待できないでしょう。そこで記者は考えました。「お尻の展望車なら人気がないのでは?」予想的中で、しっかり座席を確保できました!長野地下駅から発車した特急は須坂までノンストップ。地上に出ると名物、国道と鉄道の併用橋「村上橋」で雄大な千曲川を渡ります。

国道と鉄道の併用橋「村上橋」
長野で頑張る元東京メトロ日比谷線車両

また、擦れ違う各駅電車が元日比谷線だったり、都会で活躍した懐かしの車両に地方で再開できるのはローカル線の醍醐味!須坂を出ると沿線にはリンゴ畑が広がります。路線はクネクネクネクネ高度を上げ、湯田中は何とも哀愁漂う終着駅でした♪

リンゴ畑が広がる長野電鉄沿線
「湯田中」は哀愁漂う終着駅

【あの川中島古戦場へ】

ご存知、信玄対謙信の一騎打ち像!

 翌朝は、早目に朝食を食べて宿を出ましたが湯田中から出る電車の本数が少ない(泣)。特急は9時台までありません。仕方なく各駅停車で長野へ向かいます。記者が2日目最初に選んだ目的地は、川中島古戦場です。お目当ては当然上杉謙信と武田信玄の一騎打ち像を見ること♪
 鉄道では古戦場へのアクセスが不便なので、長野駅から路線バスを利用しました。往復1000円は痛い出費ですが、降りたバス停の目の前が目的地!像が立つ場所は八幡神社の境内で、御朱印もバッチリいただけますよ。

【何でもあるぞ!長野駅ビル!】

長野駅ビル商業施設で利き酒を楽しむ♪

 次に上田の酒蔵へ向かいます。長野駅で、しなの鉄道の発車時刻を見ると結構待ち時間あり……。これはお土産を買って早目の昼食を済ませようと駅ビルの商業施設に入ると、素晴らしいことに何でもあるんですよね!お土産は荷物になるので最後に!まずは、長野県内の地酒が揃う店で、日本酒の利き酒を楽しみますが、やはり飲み過ぎてしまい時間を大幅にロス…。 その後は、お土産購入で精一杯!有名なソースかつ丼を食べようと考えていましたが、ソースカツバーガーをテイクアウトし、我慢しました。

【締めは上田観光】

上田駅の壁に真田六文銭が!

 上田駅を出て駅舎を眺めると6文銭を発見!
 駅前の銅像はもちろん「日本一の兵」と称された真田幸村。駅から北へ真っ直ぐ歩きますが、所々にこれでもかと真田家にまつわるものが見られます。

「日本一の兵」真田幸村像
旧北国街道沿いにある酒蔵
徳川の軍勢を2度も退けた「上田城」
城内で真田幸村に会う!

 スマホアプリのナビを頼りに道を進み、駅から15分程で旧北国街道沿いにある粋な酒蔵に到着しました。酒を購入し時計を見ると帰路に就くにはまだ早い時間。ならばと、上田城跡にある真田神社で御朱印をいただきに寄り道することに。実は城跡を訪れるのは2度目なのですが、今回は夏の暑さのせいか観光客がまばらでビックリ!しっかり御朱印をいただき、なんと真田幸村にも会えて、もう大満足です♪そうそう、上田城の堀には、かつて上田電鉄が走っていた時期があり、廃線跡があるんですよ。ぜひ探してみてください! (パイン)

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