首都圏外郭放水路 暮らしを守る地下神殿
2021年9月3日号 第645号
春日部市の中央部に位置する中川流域(昔の北葛飾郡周辺)は、土地が低く過去に何度も洪水被害に見舞われてきました。外郭放水路は水害を未然に防ぐため、国道16号線の直下約50m地点に建設された約6・3㎞に及ぶ世界最大級の地下放水路。周辺の中小河川が一定水位を越えた時、溢れ出た水を4つの流入施設と立坑から内径10mの地下トンネルを通じて流し、調圧水槽で水の勢いを調整した後、排水機場から江戸川に流す仕組みです。写真は調圧水槽です。天井を支えている柱は、高さ18m、重さは約500トン。それが全部で59本も立っている光景は圧巻。荘厳な雰囲気はまさに“地下神殿”の名にふさわしく、特撮ドラマの撮影などにも利用されています。豪雨の直後以外は調圧水槽も空の状態で見学が可能です。この大迫力には大人から子供まで圧倒されること間違いなしです(※見学に関する詳細は「外郭放水路」で検索してください)。
(ルビイ)
◎見学受付/龍Q館
春日部市上金崎720 TEL048-747-0281
アーバンパークライン南桜井駅から徒歩30分(駐車場有)
◎費用/見学施設に応じて3タイプ(ガイド付)1000~3000円・要予約
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