腕用ポンプ保存の記(松戸市二ツ木)
2022年6月10日号 第663号
国道6号線沿いの二ツ木蘇羽鷹神社は中世の豪族千葉氏の守護神である。と境内に建つ新築記念碑に記されています。石橋山の戦で敗れた源頼朝が房総半島に逃れて来た際に味方になったのが千葉常胤。千葉氏は鎌倉幕府の創設に貢献した。隣に並んで改修記念碑も建っており、この二つの大型石碑により神社の歴史を知ることが出来ます。境内には芭蕉の句碑、他様々な石碑が並んでいて境内石碑巡りも楽しいです。
高台に建つ神社裏手には上ノ台公園が広がり、その崖海抜20mの位置は縄文時代(約6000年前)二ツ木向台遺跡です。地点には昭和52年2月22日松戸市教育委員会説明塔が有ります。神社に向かう階段下エリアの正面に「腕用ポンプ保存庫」が建っています。中には旧式消火ポンプ一式が格納されています。保存庫前には碑「腕用ポンプ保存の記」要約しますと「鳴り響く半鐘消防組合の掛け声と共に放水消火に活躍した腕用ポンプも戦後の経済成長に伴う動力ポンプの普及により省みられる事なく放置され或いは処分されつつ現在に至っている。部落の人達による尊い寄付で購入されたこのポンプ、物を大切にする習慣をもう一度考え特にポンプを保存する事とした」と記されています。
さて日本昔話、昔地域の中で共同してする仕事が10あってその内2つを除きあと8つについては参加させないこれが村8分、その2つというのが葬式と消火活動であったとさ。現在このエリアには松戸市消防団二ツ木消防センターがあり地域を守っています。(ゴジラ)
◎所在地/松戸市二ツ木宮前1732
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