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埼玉県大里郡寄居町 関東屈指の堅城「鉢形城」&ラクラク登山ができる「鐘撞堂山」へ

2022年10月21日 第672号

埼玉県寄居町にある鉢形城をご存知ですか? 戦国時代、上杉謙信や武田信玄といった強敵の攻撃に耐えた後北条氏の堅城です。鉢形城は関東地方の城郭においては比較的キレイに残されていて、昭和7年、国の史跡に指定されました。現在は鉢形城公園(日本100名城)として整備され、実は戦国マニアの記者が一度は訪れたかった城跡です。この度は、公園と同じく寄居駅から近い鐘撞堂山の登山も兼ねての日帰り旅行記です!

【まずはJR北朝霞駅へ】

東武東上線急行電車

 新松戸駅からJR武蔵野線に乗って約30分、北朝霞駅で下車した記者。東武東上線に乗り換えて、埼玉県寄居町へ向かいます。北朝霞駅の隣にあるのに東上線はなぜか朝霞台駅。「紛らわしいから統一して!」と不満に思いつつ東上線急行電車に乗り込みます。

【急行か快速がオススメ】

荒川を渡れば寄居駅はもうすぐ!

 東上線で寄居へ行くなら急行か快速の乗車が便利!さらに小川町行きならベスト!かつて取材で訪れた川越を通過し、そこから先は初めての乗車区間です。取材日は土曜日でしたが、車内は学生で大賑わい!そんな学生たちも坂戸や東松山で下車し、森林公園を過ぎると乗客はまばらに。車窓はすっかり田園風景に変わり、約1時間後、小川町に到着しました。目的地の寄居に行くには、4両編成のワンマン電車に乗り換えます。小川町~寄居間は運行本数がグッと少なくなり、まさに首都圏のローカル線。長閑な車窓を楽しみ、荒川を渡れば終点寄居に到着です。

【正龍寺】

 鐘撞堂山の登山口に向かう前に戦国武将、北条氏邦の墓所がある正龍寺を訪ねました。氏邦は30年以上後北条氏を率いた名将3代目当主北条氏康の五男(四男?)で、北条氏の北関東支配の拠点、鉢形城の城主でした。神流川の戦いでは、5代目当主北条氏直を補佐して滝川一益率いる織田信長軍に勝利し、数多くの武功を上げた後北条氏の名立たる武将です。しかし、豊臣秀吉の小田原攻めでは3万以上の大軍に圧倒されて1か月後、鉢形城を開城します。その後は前田利家の家臣となり、金沢での死後、遺骨は菩提寺である正龍寺に戻されました。

正龍寺
北条氏邦墓所

正龍寺へ行くには寄居駅北口から国道140号線(彩甲斐街道)に出て長瀞方面へ、徒歩20分程の道のりです。歴史を感じる惣門と山門を潜り抜けて、案内板を頼りに進んでください。氏邦の墓は寄居町の町並みや山々が見渡せる小高い場所にあります。墓参りを済ませた後は、社務所で御朱印をいただいて、鐘撞堂山の登山口へ移動しました。

北条氏邦墓所から見る寄居の町並み
いよいよ森の中へ!

【鐘撞堂山】

 数々の低山を登りましたが、鐘撞堂山(約330m)大正池ハイキングコースは(1)駅から近い(2)急勾配はほぼナシ(3)短距離(4)山頂の眺望が最高、と登山初心者に最適です!大正池を過ぎると未舗装の道になり、森の中を川に沿って進みます。そして「クマに注意!」の警告が目立つアーチ型ガードパイプの先は、本格的な登山道に。ですが急な勾配はさほどなく、キツイと言ったら山頂間際の階段くらいで、それも短距離。旧甲州街道の小仏峠に比べたらラクラクです!

この先は本格的な登山道
キツイ階段を登ればゴール!

 山頂では関東平野が一望出来て、空気が澄んでいる冬ならば遠方もハッキリ見えるでしょう。運動不足気味の記者でも計1時間程の登山でした。

鐘撞堂山山頂からの眺め

【タレかつ丼】

寄居駅近くのレトロな食堂

 寄居駅に戻り跨線橋を通って鉢形城公園のある南口に出ました。駅前は現在、再開発が行われていますが、まだまだ古い家屋が残る昔ながらの町並みが見られます。ランチタイムは駅前通り沿いのレトロな食堂で、かつ丼に決定!

かつ丼が美味しい!

前回の取材、長野旅行で食べ損ねた卵でカツを閉じていないタレかつ丼で有名なお店を発見し、これが絶品でした!モリモリのご飯の上、ギュウギュウに乗せられたカツ!甘じょっぱいタレの味が、サクサクの衣とご飯に染みて最高です!オマケのお新香まで美味しい!
 昭和テイストあふれた落ち着く空間で、美味しいかつ丼に出あえてもう幸せ♪

【いよいよ鉢形城へ】

名所「玉淀河原」は閉鎖中

 鉢形城公園へ行くには荒川を渡ります。寄居町付近の荒川は、北千住付近の様子とは異なり、川の流れが早い清流区域。「よし!城攻めの総大将になった気分で、一度荒川の河原から城を眺めよう!」と思ったらコロナウイルス感染対策で名所「玉淀河原」は閉鎖中……。

でも河原に下りずとも対岸の様子はどうにか見られます。暫くじっくりと地形を眺めてみると、なるほど、納得!鉢形城はまさに天然の要塞!川に流されずに対岸に辿り着いたとしても次に断崖絶壁が待ち受けて、登れば城内兵からの弓矢や鉄砲の餌食になるのでしょう。つまり、誰もが「攻めたくない……」と思いますよ(笑)。

戦国時代の石垣
城内から見た寄居の町並み

今は正喜橋を渡れば、数分で登城できるので幸せな時代ですよね。公園内に入ると、いきなり当時の曲輪を目の当たりに大興奮!思うがまま荒川沿いに本丸を通り、さらに突き進みますが「あれ、行き止まり?」。スマホアプリの地図で位置を確認するも既に迷子!

笹曲輪
二の曲輪

無駄に歩いて疲労しないためにも、まずは「鉢形城歴史館」へ行ってアナログ世代必須の紙地図を手に入れることにしました。地図を手に入れた後は無事に氏邦桜(エドヒガン)、四脚門、様々な曲輪と順調に各所を巡り、いやいや見所満載!何せ園内が広大過ぎて、一周するだけで散歩というか、ちょっとしたハイキングです。。

氏邦桜(エドヒガン)
復元した四脚門

【紙と酒の町、小川町】

城跡巡りを堪能した後は、東上線鉢形駅から小川町へ戻りました。

東上線鉢形駅
東上線小川町駅
小川町の紙店

「武蔵の小京都」小川町は古くから和紙で栄えた町ですが、記者が気になったのは町内に酒蔵が3件もある点!その内2件は駅近で、これは寄らないわけにはいきません。日曜定休が多い酒蔵ですが、2件はバッチリ営業日。どちらでもガッツリ試飲をして、納得の日本酒を購入できました。

小川町の酒蔵
小川町の酒蔵

 さらに小川町駅からさほど遠くない場所に安値で寛げる温泉施設があります。長野旅行以来の温泉入浴で日頃の疲れを癒そうと考えていましたが、大量購入したお酒で重くなったリュックが仇となり足腰が限界で、今回は無念のキャンセル……。また、欲張りで失敗です(笑)。 (パイン)

「武蔵の小京都」の町並み

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