特集記事

成田でタイ旅行?

2023年3月24日 第682号

タイ在住歴3年の記者が、成田市で疑似タイ旅行をしてまいりました。タイ旅行には欠かせない料理、観光、体験を読者の皆さまにお伝えいたします。タイの文化も紹介いたします。

 まだまだ海外旅行に行くには不安があるという方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は 国内で、しかも近場で海外旅行の気分を体現してみようと思います。
 今回旅するのは、微笑みの国「タイ王国」。と言っても、場所は成田市。松戸市内から一般道を利用して約1時間半の小旅行です。
 旅を計画するにあたり、タイで代表的なものと言えば?と思い浮かべたのは①タイ料理②お寺③マッサージでした。今回はこの3つをテーマにタイを感じてみたいと思います。
 さあそれでは「成田タイ王国」へ出発します!まず、朝10時に松戸市五香から出発し、11時30分、成田市内に到着。タイ観光のスタートです。

【タイ料理】ゲウチャイ

タイ国惣菜屋台料理 ゲウチャイ

 まずは、おいしいタイ料理を食べに行きます。場所はイオンモール成田1階の「タイ国惣菜屋台料理ゲウチャイ成田」さまです。イオンモールの駐車場は屋上のGゾーンがお店に近くて便利です。Gゲートから入り、エレベーターで1階へ。お店が見つかりました。少しお昼には早いのですが、混み合うランチタイムになる前に入ります。

 こちらはなんと言ってもメニューが豊富!タイは地域によって郷土料理は異なりますが、ここでは各地で代表される郷土料理が一度に味わえます。きっと本場の味が楽しめるはず。今回記者が注文した料理は、トムヤムクン(タイの代表的なスープ)、カオパッカイ(鶏肉入り焼き飯)、ムーナムトク(焼き豚肉とハーブのサラダ)。
 どれもおいしい!タイ本場の味そのものでした!このお店は、タイ国商務省の厳しい審査に合格した飲食店にだけ与えられる「タイ・セレクト」認定レストランです。
https://www.keawjai.com
http://thaiselect.jp
※交通機関ご利用の場合は京成成田駅からイオンモール成田行のバスがあります。

トムヤムクン
ムーナムトク

 さて次はタイのお寺観光に向かいます。

【タイ寺院】ワットパクナム日本別院

ワットパクナム日本別院入口

 イオンモール成田から車で約20分、どこに寺院なんてあるの?と思いきや、突然派手なお城のような屋根が見えてきました。このお寺が「ワットパクナム日本別院」です。
 本院はタイにあります。ワットパクナムのワットはタイ語でお寺を意味します。つまりパクナム寺です。本院は、1610年、日本では江戸時代初期にバンコクに建立されたそうです。日本別院は2005年に本堂が建立されました。寺院にはタイの僧侶の方が常駐されているそうで、オレンジ色の袈裟を着ておられます。

 それでは、境内に入ります。参拝やお堂内の見学は常時でき、入場料や入場手続きはありません。ただし、本場のタイ同様に参拝のマナーは守ってください。例えば・ミニスカートやノースリーブ、短パンなど露出が大きな服は控える・女性は僧侶に触れるのは禁忌・お堂内は土足禁止・手を合わせるときは正座して。
 こうしたマナーを守ると、よりリアルにタイを感じることができると思います。
 さて境内で、まず目に入る建物が布薩堂(ふさつどう)で、青い屋根に大理石の壁、金色の装飾、内部は精緻な装飾が施されています。黄金の仏像も安置されています。どこを見ても美しい!
(注)布薩堂は3月24日時点で建物修復中です。3月中には完了予定です。

布薩堂
布薩堂内装

 続いて本堂は、ガラス張りで、本尊である仏像と、僧侶の仏像が安置されています。
 その他にも、大理石の装飾品などタイならではのものを見ることができます。
※公共交通機関がないため、車またはタクシーをおすすめします。
※イオンモールの入口からタクシーに乗車できます。

本堂
本堂仏像

タイのイベントについて

砂の塔

 さてここで、ソンクラーンというタイ旧正月についてご紹介いたします。今年は4月13日から15日の期間、タイ国内は休日になります。テレビでタイの人たちが水をかけあう様子を見たことはありませんか?その「水かけ祭り」の時期なんです。とは言ってもこの寺院で水かけ祭りはしていません。が、紹介したいのは、このソンクラーンの時期にしか見ることのできない砂の塔です。これは前年にお寺に来て靴に付着させて持ち出した土をお寺に返すという意味があるそうで、その運んできた土(砂)で塔をつくるそうです。日本ではなかなか見られない光景です。
 写真は3年前に撮影したもので、形は毎年変わるそうです。今年は4月9日にイベント開催予定だそうです。

ワットパクナム本院

 記者もタイに住んでいた頃に参拝しましたが、タイ国内でもインスタ映えスポットとして有名です。何と言っても天井の模様とガラスの塔が幻想的で、しばらく見入ってしまいました。この写真はその時撮影したものです。

タイ本院内装

【タイ式マッサージ】ぽんぺん

ぽんぺん外観

 さて寺院を後にして次に向かったのがマッサージです。タイを代表する技能の一つです。場所は寺院から車で約20分。
 マッサージ店は、成田にもたくさんあります。なので、どこを選んで良いのか迷いますよね。そこで記者が実際に体験して選びました。「ぽんぺん」さまというお店です。

修了証

 店長のジャンさんはマッサージの本場タイ・チェンマイで技術を習得。お店に入ってすぐにタイ古式マッサージとオイルマッサージ課程を修了した証明書が掲示されています。
 お店の内装は現地の雰囲気に、きれいに飾り付けられていました。それでは体験スタートです。

湘南平の絶景!

 タイ古式マッサージは、指圧による揉み動作だけでなく四肢を曲げ伸ばすストレッチのような動きも含んでいます。うつ伏せ、横向き、仰向けと、足先から上半身まで、まんべんなくじっくりとマッサージしていただきました。マッサージは強めですので、痛い時は、遠慮なく言ってくださいとのことです。料金は60分で4,000円でした。
 もう一つのオイルマッサージはアロマコースもあり、温めた石を使ったマッサージがとても心地良かったです。こちらは痛いものではなく、リラクゼーションマッサージです。60分6,000円ですが、初回は500円引き。施術の質と長さから考えると満足できる料金だと思います。
 予約なしでも大丈夫ですが、予約が優先になるそうです。スタッフは全員タイの女性ですが、店長のジャンさんは流ちょうな日本語でお話してくださいます。
電話0476・91・2223
https://ukiukiplus.com/ponpen/
京成成田駅から徒歩約10分。

※ワットパクナムからは公共交通機関がないため、タクシーをおすすめします。

成田空港温泉 空の湯

 以上成田市でタイの旅を体験してまいりましたが、この時点で時間は午後3時30分。もし時間が足りないかなと思う場合は宿泊するのも良いかもしれませんね。このプランの作成中に見つけた成田空港温泉「空の湯」さまですが、飛行機が見える天然温泉として有名で、宿泊も可能だそうです。タイ航空も上空を飛んでいきます。
 また、こちらでタイ古式マッサージも受けられるそうで、旅の続きが楽しめそうです。
電話0479・78・2615
https://soranoyu.com/

 今回の「成田でタイ旅行」、十分にタイを感じることができました。もし皆さまが今回のプランで旅する場合は、タイ人を見かけた際、現地に行った気分で、「サワディーカー(女性)、サワディーカップ(男性)」(こんにちはの意味)とお声かけしてみてください。きっと優しくニコッと微笑んでくださいますよ。タイは、そんな素敵な国なんです。今回の記事で、ぜひ本物のタイにも行ってみたいと思っていただけたら嬉しいです。  (編集室)

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