松戸側と柴又側の「矢切の渡し歌碑」
2023年7月7号 第689号
矢切周辺には石碑がたくさんありますが、ちょっと見逃してしまいがちで、意外と知られていないのが名曲「矢切の渡し」が刻まれたこの石碑です。(写真上)
当然のことながら、川向うの柴又にも歌詞がすべて刻まれた歌碑が、まさにひっそりと建てられています。(写真下)
「♪つれて逃げてよ ついておいでよ」の歌い出しで知られる演歌『矢切の渡し』。最初は、昭和51年に、ちあきなおみさんによって歌われました。その後、昭和58年、細川たかしさんの歌った「矢切の渡し」が第25回日本レコード大賞受賞、紅白歌合戦のトリで歌うという大ヒットとなりました。さらに、映画『男はつらいよ』の柴又、その両岸を繋ぐというわけで、両岸の松戸側と柴又側に「矢切の渡し」歌碑が建立されているのです。
昭和44年に、フーテンの寅次郎が柴又を舞台に各地を訪れる映画『男はつらいよ』の第一作が上映され、平成7年の48作まで続いていたこともあり、最盛期には年間20万人以上の観光客が乗船する時もありました。歌詞の3番の「♪どこへいくのよ…、知らぬ土地だよ、揺れながら櫓がむせぶ、矢切の渡し…」は、なぜか、フーテンの寅さんの姿と重なってしまいます。 (タケ)
この記事へのコメントはありません。