2023年9月22日 第694号
まだまだ運動不足の記者。「やはりウォーキングが最適だろう!」と、2021年企画した「市内の鉄道全駅制覇」に久しぶりにチャレンジ!今回選んだ場所は、江戸川を挟んで松戸市の対岸に位置する『東京都葛飾区』。真夏の炎天下、葛飾区内の鉄道全駅制覇へ出掛けてきました!
【亀有駅(JR常磐線)】明治30年開業。
江戸川を渡れば葛飾区内の金町駅に到着しますが、そのひとつ先、「亀有」駅で下車し改札外へ。亀有は松戸駅から常磐線各駅停車で7分の距離。なので映画鑑賞の際、駅近くにあるショッピングセンター内の映画館をよく利用します。また、下町風情が今も残り、商店街にはレトロな和菓子屋があったりするんですよね。さて、亀有駅券売機にて「都区内パス」を購入。お得な切符は全駅制覇に必須ですよ!
【新小岩駅(JR総武本線)】昭和3年開業。
次は葛飾区内最南端の駅。総武本線「新小岩」駅へ。路線バスを利用すれば最短で移動できますが、お得な切符をフル活用したいので、亀有駅から北千住(常磐線快速)→日暮里(山手線)→秋葉原(総武線各駅停車)と電車利用で遠回りしました。
葛飾区内は南北を移動する公共交通は路線バスが主流で、電車は京成金町線のみ。そこで近年、話題になっているのが金町~新小岩間を結ぶJR貨物線(新金貨物線)の旅客化です。国道6号線の交差問題や貨物列車との併存など課題は多いですが、2030年頃の区間開業を目指し、計画が進められているようです。実は記者、新小岩の出身で、3歳まで暮らしていました。当時、小岩駅側方面には大きな操車場があって、電車や貨物列車を両親と見に行った記憶があります。
【堀切菖蒲園駅(京成本線)】昭和6年開業。
JR日暮里駅まで戻り、京成線に乗り換えます。その際に券売機で「下町日和きっぷ」を購入しましょう。都内京成線が1日乗り放題で、絶対にお得ですよ。武器を手に入れた後は葛飾区内京成線の駅を攻略へ!各駅停車に乗って約10分、まずは葛飾区最西端の駅「堀切菖蒲園」で下車します。
ご存じ江戸時代からの名所「堀切菖蒲園」の最寄り駅ですが、そこそこ歩くんですよね(笑)。
【お花茶屋駅(京成本線)】昭和6年開業。
なんとも団子を食べたくなるような駅名ですよね?駅名にもなった地名の由来は、8代将軍徳川吉宗が鷹狩りの際、腹痛になり「お花」という名の茶屋で休みます。店の娘の看病により腹痛は治り、吉宗が感謝の意を込めて名付けたとのこと。でも、駅がある地名は宝町……。まあ、細かいことは気にせずですかね!駅前は、下町風情にあふれています。商店街があって、人が多く、活気に満ちて、懐かしいものが発見できそうですよ。
【青砥駅(京成本線・押上線)】昭和3年開業。
駅舎の作りが京急蒲田駅に似ています!本線と押上線の分岐駅で、3階建ての高架駅(2階ホームが上野と押上方面。3階ホームが高砂方面)。となりの高砂駅までは複々線で、押上線から乗り入れる都営地下鉄や京急線など、さまざまな電車が行き来して、とにかくにぎやか!鉄道ファンにはたまりませんよね?
【京成立石駅(京成押上線)】大正元年開業。
「せんべろ」という言葉を知っていますか?1000円ほどの低料金で、べろんべろんに楽しく酔えるお店のこと。その聖地が立石と言われています。昭和の時代には町工場が多かっただけに駅周辺は呑兵衛御用達のシブイ飲み屋が多く、ここだけ時が止まったようなレトロ感がハンパではありません。でも、そんな街に異変が現れています。近年、駅周辺は再開発の対象になり、現在、駅は高架化の工事が始まりました。東京都内屈指の下町酔っぱらいスポットは、今最大のピンチに陥っています。
【四ツ木駅(京成押上線)】大正元年開業。
押上方面へ、ホーム先端に行くと目の前は荒川の陸橋で、巨大電波塔もデカデカ見えます。そしてなんと言っても四ツ木駅の特長は、記者も幼い頃に愛読した国民的サッカー漫画とのコラボっぷり!駅舎内外はもちろん、案内放送、駅前のコンビニまでとにかく凄い!葛飾区内ナンバー1のオタク駅と言えるでしょう(笑)。
【京成高砂駅(京成本線・金町線・成田空港線、北総線)】
大正元年開業。
「開かずの踏切」といえば記者は高砂駅を思い出します。幼い頃、新小岩にある親戚の家から車で帰宅する際、駅東側の踏切を通るのですが、なかなか開かず、開いても渡っている最中に警報が鳴り始めて……。
でも、鉄道好きの記者にはいろいろな電車が長々と見られるから嬉しかったんですよね。京成各線、北総線の分岐駅で、高砂車庫の最寄り駅なために電車の往来が多いの
です。平成22年、金町線だけ高架駅になりましたが、今も相変わらず開かずの踏切でしたね(笑)。
【新柴又駅(北総線、京成成田空港線)】平成3年開業。
葛飾区の最東端に位置する駅で、初めて訪れました。この先、江戸川を渡れば、松戸市の矢切駅へ。松戸市南部を通る北総線、記者はなかなか利用する機会がありません。
【柴又駅(京成金町線)】明治32年開業。
「世界一の長編映画」としてギネスブックに認定されたあの作品の舞台として、今や都内随一の観光名所の柴又。関東の駅百選に「寅さんと帝釈天がお出迎え」の理由で選定された当駅も映画で何度も登場します。駅を出れば、そのまま帝釈天の参道へ。記者も家族と初詣に訪れますが、毎年車。たまには電車利用で、昼からお店で乾杯という初詣も良いかもしれませんね!
【京成金町駅(京成金町線)】明治32年開業。
柴又から金町方面は単線になって一直線!国道6号を渡って到着する終点京成金町駅は、単一棒状ホームの地上駅。改札を出れば、すぐにJR常磐線金町駅南口が見えますよ。
【金町駅(JR常磐線)】明治30年開業。
金町駅の松戸方面ホームから見える錆びた線路は、三菱製紙中川工場の貨物専用線。金町駅の北西部にあった製紙工場は、平成15年閉鎖し、ともに貨物専用線も廃止へ。現役時代、駅構内に停車している貨車をいくども見ましたが、動いている様子は一度も見られませんでした。 (パイン)
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