禅照庵と県内最大級の槇(マキ)の木(北国分)
2023年12月1号 第699号
北国分駅から徒歩10分のところにある自治会の建物の前に、小さな祠があり、お地蔵さん、お不動さん、如意輪観音、弘法大師、子育て地蔵などの石仏が安置されています。さらに、そのすぐ前には立派なラカンマキがそびえ立っています。禅照庵マキと呼ばれるこのマキは、ラカンマキとしては千葉県内でも最大級です。
ラカンマキは常緑の小高木ないし低木で、6メートルを超えると大木の部類に入ります。雌雄異株で、庭園樹として珍重されています。
このラカンマキは雄株と推定され、根回り7.5メートル、樹高9.1メートルにもなり、地上から85センチメートルまでは太い根で、それより140センチメートル上から太い2本の枝に分かれ、枝周りはそれぞれ122センチメートルと118センチメートルを測ります。剪定など、人の手は加わっておらず、自然樹形を保っています。葉は長さ5センチメートル、幅6ミリメートルのものが多く、上品な感じを受けます。幹には小さなうねり状の起伏がみられ、老木の趣があります。記録がないため正確な樹齢は分かりませんが、禅照庵が建てられたころに植えられたとすれば、300年前後と考えられます。
禅照庵には夕方になると、近隣の寺院から高齢の僧侶が、お参りにきてお経をあげています。(タケ)
◎所在地/松戸市北国分4・13・24 禅照庵
北総線「北国分」駅下車徒歩10分
◎所在地/松戸市北国分4・13・24
この記事へのコメントはありません。