赤城神社と保護樹木(松戸市幸谷)
2024年2月23日号 第704号
新松戸は「ヨーロッパの街並み」と称される人気の街です。特に新松戸駅西口エリアは立錐の余地がないほど開発されています。ところが、反対側の駅東口方面に出ると同じ街かと感じるほど長閑な田園風景が広がっています。徒歩2分にある赤城神社は眞っ赤な社殿と白い鳥居が青い空にひときわ目立ちます。そのうえ門前東南にある青々としたスダジイは平成29年4月に松戸市保護樹木として指定を受けています。境内の「守札授輿所」に「大国主大神による『福来る参来集いて』」と書置きがありますが、大国主大神は神話に出てくる神様で神社は群馬県赤城神社を勧請して天正17年(1589)に創建され幸谷の鎮守様として祀られています。400年を超える長い歴史がありますが、本殿は昭和52年(1977)に完成しており大変綺麗です。札所には責任者の方が常駐されており、御朱印やお守り、御用ごとなどお受けしています。お話を伺うと元々山だった土地を開墾。その土を新松戸西口の埋め立てに活用しており、開発により鉄道も通リ武蔵野線が神社の後ろを通っています。新松戸発展の原点がここにあったのです。赤城神社(群馬県)は赤城山を祀っており山の土を開墾し新松戸開発に結びついたことに深いご縁を感じます。周囲に高い建物もなく、赤城神社の存在感が目立ちます。田園地帯で一足早い小さな春を見つけませんか。 (お富さん)
◎所在地/松戸市幸谷630
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