光明山花蔵院(松戸市岩瀬)
2024年3月22日号 第706号
図書館保管誌「地名の由来」によりますと岩瀬という地名は地下付近に岩石露頭があり市庁舎台地には貝化石褐鉄鉱石の豊富な地層が有る事から地勢から来た地名と思われる。一方大字岩瀬の小字になっている相模台はこの土地の歴史の中から来た地名のようだ。と記されています。
新京成バス岩瀬停留所前、奈良長谷寺を本山とする真言宗豊山派光明山花蔵院は創建元和9年(1623)本尊聖観世音菩薩。下総四郡新四国相馬霊場88ヵ所43番札所。境内には本堂の他不動堂、聖天堂、鐘楼があります。江戸時代に江戸と水戸を結ぶ公的な宿として発展した松戸宿は歓楽街としての性格を持ち旅籠の娘たちが祈願に訪れていました。現在の本堂は昭和42年、不動堂は平成9年、聖天堂は平成26年に再建されたものです。松戸市保護樹木に指定されている黒松は樹高約16m幹周り3m強で樹齢は300年以上。楠は樹高約25m幹周り3m強で樹齢は150年と言われこのお寺の歴史を物語っています。本堂前には空海のお姿が立つ四国88ヵ所霊場巡拝記念塔が平成11年8月吉祥日に第29世住職によって建立されています。塔台座右側面に前期後期巡拝年月日巡拝者37名氏名、前面に四国地図入りで88ヵ所の寺名が刻まれています。吉野より南へ行くこと一日、更に西に向かって去る事両日ほどにして平原の幽地あり。この標高800mの山上盆地に空海は816年高野山金剛峰寺を開山し真言宗が広められて行きました。
(ゴジラ)
◎所在地/松戸市岩瀬134
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