古戸稲荷神社(我孫子市古戸)
2026年2月27日号 第752号

1579(天正7)年に創建され、19世紀の初めごろの文化年間、同じ古戸村内の現在の場所に遷座したと伝わります。祭神は、農耕を守護し繁栄をもたらす、倉稲魂命/ウカノミタマノミコトです。活気あふれる夏祭りが例年7月下旬に催され、そこで奉納される里神楽は、約300年(短い断絶が一時あったものの)続いてきたそうです。
境内には精悍な狛犬や眼光鋭い狐の像など、多様な石造物が。また、社殿外側の扁額の両脇には、壁面に龍を描いた鏝絵(こてえ)が見られ、個性的です。実は社殿内にも正面側の左右の壁に鏝絵があり、しかも色つきです!右も左も、主に青灰色の広い地に白狐が躍り、薄茶なども配され、仄かで夢幻的。ただ残念なことに、普段は社殿の中に入れません。筆者は宮司様や役員の方の承諾を得て、今年の元日に見学・撮影しました。
神社や寺で鏝絵を見ることは珍しいですが、当社から1㎞弱南方の新木太子堂にも、鏝絵の龍が!古戸稲荷神社の絵は、恐らく明治39年ごろのもので、作者不詳。対して新木太子堂の方は、昭和の初期に岩田(岩田内?)喜三郎という職人が制作したようです。
この古戸のお稲荷様に詣でた際は、推定作成年がおよそ一世代分ズレている新木の鏝絵との関連の有無を、空想するのも一興です。歴史ある7月の里神楽で演じられる「神楽舞」「面芝居」も、観てみたいですね。(さっくん)
◎所在地/我孫子市古戸1

















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