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紅葉を見に行こう!

2026年11月6日 第769号

 秋の長雨を経て、ようやく本格的な秋を楽しむ季節に突入しました。食欲の秋、芸術の秋、読書の秋…。晴れの特異日が多く、カラッとした晴天の多い11月は、やはり外で楽しみたいもの。秋といえばやはり紅葉ですね。京都や鎌倉、日光など紅葉の名勝はいろいろありますが、もっと近場でも紅葉を愛でる場所はありますよ。さあ一緒に見に行きましょう。

水面に映る紅葉

 長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は言わずと知れた松戸市の名勝。「あじさい寺」として有名ですが、紅葉もまた見事です。開堂は建治三年(1277)。豪族平賀忠晴の屋敷跡に開山されました。この地方における日蓮宗の教団活動の中心とされたとのこと。木々に守られた参道から厳かな雰囲気が漂いますが、仁王門をくぐるとそこはまた別世界で、時を超えたかのよう。さっそく紅葉が出迎えてくれます。しばらく行った左手に見事な鐘楼。鐘は建治四年(1278)の鋳造で、千葉県で二番目に古いのだとか。国の重要文化財に指定されている古鐘は宝物殿に大切に保管されています。本堂でお参りをしてから、境内をゆったり散策。菖蒲池を見下ろす場所に、日像菩薩誕生水の井戸があります。「乳出の御霊水」。日像は日蓮上人晩年のお弟子で、京において法華経・御題目を弘めることをわずか十三歳で拝命されました。その日像が誕生したときに湧き出たという井戸。その水を飲むと、病が治り、乳の出が良くなるというご利益のある井戸をイチョウの枝が守るように垂れ下がっています。ありがたいご利益の場所はもうひとつ。弁天池のすぐ脇にある銭洗弁天は霊験あらたかにして、流れで銭を洗うと福禄倍増。

※所在/松戸市平賀63

黄色と赤と
秋真盛り

 「とうぜんじ」と読みます。その歴史は古く、文明十三年(1481)に根木内にあった小金城内に創建されました。現在の地に移ったのはそれから約六十年後のことだったそうです。一度足を踏み入れると、やはりそこは別世界。わぁ~と声をあげるほどです。目からの美しさだけでなく、街の喧騒とかけ離れ、さわさわと紅葉が風にそよぐ音、木々の匂い、少しひんやりと感じる空気、五感が研ぎ澄まされます。仁王門、中雀門をくぐると、右手に見事な鐘楼。左手には気になる石碑が建っています。「明治維新の志士 竹内廉之助と哲次郎兄弟の碑」。解説によると、兄弟は天保年間に小金で生を受け、学問や剣術を学びます。やがて尊王攘夷思想に目覚め、水戸天狗党の筑波山挙兵に参加。廉之助は、赤報隊幹部となり明治維新で活躍した、とあります。松戸の地から広き世の中へ出ていったのですね。さて、本堂でお参り。と、見覚えのある二次元コードが。お賽銭もコード決済。今時ですね。

※所在/松戸市小金359

赤と緑の競演

 市川市の大町公園は、湿地帯を生かした自然あふれるところ。アスレチックのありのみコース、子ザルのパンチでおなじみの市川市動物園が隣接していて、中にはサボテンや珍しい熱帯の植物を鑑賞できる鑑賞植物園もあり、週末ともなると家族連れなどで賑わうエリアです。大町公園は、ちょうど谷となっていて、湿地特有の植物やシラサギなどの鳥が棲息しており、夏にはホタルが姿を見せるなど、東京に隣接している場所とは思えないほど豊かな場所ですが、今回の主役は谷の部分ではなく斜面林をのぼった山の上。もみじ山と呼ばれています。実はこの場所、普段は足を踏み入れることはできません。自然保護のために閉まっているのです。ここに入れるのは、年に一回。そう、紅葉の美しい時季だけなのです。そこはもみじ山の名前にふさわしい景色。木々や枝によって少しずつ色が異なり、グラデーションの美しさも相まって、一段と見ごたえがあります。足元は舗装されていないので、紅葉のじゅうたんもまた美しい。写真を撮るのも良いけど、ぜひ目で味わってほしい風景です。もみじ山は意外と広く、散策には一時間ほどかかるので余裕をもって楽しみたいです。所々に木の株がちょこっと出ていたり、木で組まれた階段があるなど、くれぐれも足元にはお気を付けを。

期間:令和8年11月21日(土)~12月6日(日)9時~17時(閉門)
※所在/市川市大町213ー11

青空と紅葉
太陽の光を受ける紅葉

 松戸駅から矢切駅経由の市川駅行バスに乗ると、栗山を過ぎたあたりから右側に見えてくるのが国府台緑地。入り口から想像できないほど広大な緑地で、広さは5・1ヘクタールもあるのだそう。なるほど、どんどん進んでいくと、ここが市街地であることを忘れてしまいそう。ここは雑木林で、シラカシやクヌギなど多様な植生で満ち溢れています。だからこそ鮮やかな紅葉が映え、緑の葉とのコントラストが美しい。
 国府台緑地の程近くには、里見公園があります。桜やバラの名所として有名ですが、ここにもあるのですよ、モミジ林。里見公園は、古墳跡や北原白秋の住居、悲しい伝説のある夜泣き石など色々な顔を持っています。ここは下総台地の西端。この地にあった国府台城が江戸を見下ろすという理由で取り壊されたというほどの高台で、モミジ林は市川市で最も標高が高いあたりにあります。

※所在/国府台緑地:市川市国府台4丁目の一部
里見公園:市川市国府台3ー9

木漏れ日が美しい

 今年は秋口に雨が多く、色付きは少し薄くなる傾向があるそう。また、10月の気温が比較的高かったため、見ごろも遅くなるとの予想が出ています。とはいえ、やはり紅葉は美しいもの。一年に一度の色彩の祭典。ぜひ楽しんでみては?  (ミイ)

※参考/本土寺HP 東漸寺HP 市川市HP

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