明治天皇松戸行在所(あんざいしょ)(松戸市松戸)
2026年11月6号 第769号
明治17年に明治天皇が滞在したことを記念したこの石碑。表通りから引っ込んだ奥にひっそりと建っています。日本全国津々浦々、多くのところに出かけた明治天皇ですが、この時は、茨城県での軍事訓練視察のための行幸でした。
馬車に乗り、多くの付き人や馬を従えての大移動だったようです。迎える側も準備は大変です。江戸川の渡船場の整備をし、なぜか市川から運びこまれた船は、内外を洗い明治天皇のための設えに。そして、行きのお昼休憩と帰りの小休止のために指定されたのが水戸街道沿いに構えていた呉服商家。玉座10畳、控えの間7畳半、天皇専用の入り口として庭に木戸を作って準備をしました。行き12月6日12時02分に到着し昼食、13時07分に出立、帰り9日13時57分到着など細かい記録が残されています。
と、大変な大騒ぎをして明治天皇をお迎えしたわけですが、この石碑が建てられたのは、58年も後の昭和17年11月。大正時代に制定された「史跡名勝天然記念物保存法」によるものでしたが、その時点ですでに昔のできごと。調査に時間がかかったようです。ところが戦後の昭和23年、全国にあった377か所の明治天皇の史跡とともにGHQの意向で指定から外されてしまいます。わずか6年ほどの役目だったとはいえ、碑には「昭和17年7月文部大臣指定」の文字がはっきりと刻まれ、歴史を伝えること84年が経とうとしています。 (たい子)
※参考…千葉県明治天皇御遺跡/千葉県教育委員会 東京府における明治天皇聖蹟指定と解除の歴史/北原糸子
※所在地…松戸市松戸1779


















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