今日3月26日は南極に「あすか基地」が開設された日
2021年3月26日 第634号
南極大陸にある日本の基地と言えば昭和基地(1957年開設)が有名ですが、みずほ基地に次いで1985(昭和60)年のこの日に、あすか基地が開設されました。「あすか」は基地の背後にある山が、奈良県橿原市飛鳥にある大和三山(天香久山、畝傍山、耳成山)に似ているということから名付けられたとか。
以後、ドームふじ基地が開設され、日本が所有する基地は4つあります。あすか基地は当初、観測隊の越冬のために開設されました。氷床上に建設され、ブリザード日数も多く、平均気温はマイナス18・3度。現在建物群はすべて雪面下に埋没しており、無人で、風力発電での気象観測が行われています。
有人の基地は、昭和基地とドームふじ基地のみ。人間の生活圏から離れている南極は、汚染が少なく、観測や氷床のボーリングなどから地球環境の歴史や今後の変化への資料が得られる地。南極観測隊はこれまでに隕石の発見やオゾンホールの発見などの成果を残しています。
(みじゅ)
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