南無妙法蓮華経身延山 参拝記念塔(松戸市根本)
2021年1月29日号 第630号
松戸宿振興會作成松戸宿案内マップには旧水戸街道松の木通り付近から南が松戸宿、北は根本村と記されています。旧水戸街道沿いに「根本」の由来になった仏様を祀る吉祥寺。その斜後隣の日蓮宗日行庵に「南無妙法蓮華経身延山参拝記念塔」が建っています。塔の文字は日蓮宗独特の跳ねるような書体で刻まれています。これは万物が真理の活動に入る姿を表しているとの事。塔の側面には大正4年6月10日の刻有。身延山は山梨県身延町にある標高1153Mの山。日蓮大聖人が晩年を過ごされた霊山です。 日蓮宗の信者が身延山と呼ぶ場合には日蓮宗総本山身延山久遠寺と寺を中心に百をはるかに超えて広がる堂塔伽藍の事を指します。日蓮大聖人は貞応元年(1223年)2月16日安房国(現千葉県南部)でご生誕されてから本年は数え800年。生誕地とされる鴨川市小湊の海辺では日蓮生誕跡地探しが東京海洋大学によって本格的に行われています。伝記によると日蓮が生まれた朝、庭先から清らかな泉が湧き出し、海辺では白蓮の花が咲き誇り海には鯛が群れ泳ぎだしたとあります。その日蓮のご生家、今は海の底。大地震と大津波に襲われて海の中に没してしまった。現在の誕生寺は水戸徳川家の御寄進によって建てられた3代目のもの。数々の日蓮生誕伝記に基づきドローンやソナー、光学カメラ搭載海上無人ロボット遠隔操作で調査が続けられています。作家内田康夫小説「日蓮伝説殺人事件」は、ミステリーを楽しみながら日蓮を詳しく学ぶ事が出来ます。 (ゴジラ)
◎所在地/松戸市根本417
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