本土寺参道改修記念碑(松戸市東平賀)
2021年4月23日号 第636号
本土寺に向かう参道に道路改修を記念した石碑があります。石碑には起工・昭和七年(1932年)十二月十五日・竣工・昭和八年三月末日と彫られており、建立から90年近い年月が経っています。
改修のため土地を提供した大勢の方の名前も彫られており、さらに動員した人員は900人、費用二千円とあります。今の貨幣価値からするとおよそ5百万円ほどですが、戦前の厳しかった当時の暮らしを考えると改修に要した人たちの大変な苦労を痛感します。江戸時代に水戸光圀公が参道を整備されたと伝えられており、歴史に名をのこす名道を地元の篤志家の方たちが、力を合わせて改修されたものでしょう。参道の先には本土寺があります。本土寺には数多くの重要文化財が収められており、春の櫻、初夏には花菖蒲、特に紫陽花は5万本以上とされ別名「あじさい寺」と称されています。さらに秋の紅葉、冬の梅など季節を問わず「四季の花の寺」とも言われ、多くの参拝客が訪れている松戸市を代表する名刹です。最寄り駅JR「北小金駅」と本土寺を結ぶ参道には会席料理店、蕎麦屋など食事ができる店もありますので参道の木立の 中でゆったりと楽しいひと時を過ごすこともできます。但し、参道は一般の道路としても活用されており、人だけではなく車も多く通っていますので参拝時には注意が必要です。 (お富さん)
※所在/松戸市東平賀21
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